NAB Show
エヌエービーショー
全米放送事業者協会(NAB)が毎年4月にラスベガスで開く、放送・映像・配信の大規模な展示会です。日本の字幕制作でいう「NAB形式」とは名前が同じだけで、まったく別のものです。
- 主催
- 全米放送事業者協会(National Association of Broadcasters)
- 会場
- ラスベガス・コンベンションセンター(米国ネバダ州)
- 開催時期
- 毎年4月
- 東海岸の別開催
- NAB Show New York(ニューヨークのJavits Centerで秋に開催)
- 公式サイトが掲げるテーマ
- AI、クラウド/仮想化、クリエイターエコノミー、スポーツ、ストリーミング
- 名前の注意
- 日本の放送現場でいう「NAB形式」(字幕の交換形式)とは無関係
海外の展示会レポートに「NAB Show」と出てきて、字幕の納品で使う「NAB」と同じものかと迷うことがあります。同じ略称ですが、別のものです。NAB Showは全米放送事業者協会が開く展示会で、毎年4月にラスベガス・コンベンションセンターで開かれます。
NAB Showと日本の「NAB形式」の違い
日本の放送現場で「NABで納品」と言うときのNABは、日本民間放送連盟(英語略称NAB)の技術規準に由来する字幕データの交換形式です。詳しくはNAB形式にまとめています。一方のNAB Showは、National Association of Broadcasters、つまり全米放送事業者協会が主催する展示会です。団体の略称がたまたま重なっているだけで、規格としてのつながりはありません。
紛らわしいのは、字幕の担当者と機材の担当者が同じ会議に出ている場面です。「NABの話」と言われたら、字幕ファイルの話なのか4月のラスベガスの話なのかを最初に確かめておくと、話が噛み合わないまま進むのを防げます。
NAB Showが放送・制作の現場で使われる場面
日本の局や制作会社にとって、NAB Showは新製品を先に見る場です。カメラ、スイッチャー、エンコーダ、編集システムの新機種は4月のNAB Showで発表され、9月のIBC、11月のInter BEEと順に回ってくることが多く、国内での発売時期や価格を読む材料になります。
視察に行く場合は、機材の下見だけでなく、ワークフロー全体の組み替えを見に行く目的が加わります。公式サイトが掲げるテーマにはAI、クラウド・仮想化、クリエイターエコノミー、スポーツ、ストリーミングが並んでおり、機材単体より運用の形の提案が前に出ています。放送局の編成や配信事業の担当者が同行する視察団もあります。
現地に行かない人にとっても、出展社のプレスリリースと視察レポートが、その年の設備投資の議論のたたき台になります。国内の展示会や勉強会で「NAB Showの報告」という枠が立つのは、このためです。
NAB Showで話題になる技術
近年の中心はクラウドとIPです。中継や送出の一部をクラウドに移す構成、AWS Elemental MediaLiveのようなマネージドサービスを使った配信基盤、クラウドマスターの実装例が展示とセッションの両方で扱われます。構成要素の整理はAWS Media Servicesとは?MediaLiveなど放送・配信基盤の構成要素が詳しいです。
伝送では、公衆回線を使うSRTや、低遅延で圧縮するJPEG XSを使ったリモートプロダクションの実演が定番になっています。制作側では生成AIによる文字起こし、翻訳字幕、ハイライト切り出しのデモが年々増えています。
よくある質問
NAB Showの「NAB」は字幕のNABと同じですか
違います。展示会のNABは全米放送事業者協会、字幕のNAB形式は日本民間放送連盟の技術規準に由来します。英語の略称が同じだけで、規格としての関係はありません。
NAB Showはいつどこで開かれますか
毎年4月に、米国ネバダ州のラスベガス・コンベンションセンターで開かれます。このほか秋にニューヨークのJavits CenterでNAB Show New Yorkが開かれます。開催日は年ごとに変わるので、公式サイトで確かめてください。
NAB ShowとIBC、Inter BEEはどう使い分けますか
発表の早さで見るならNAB Show、規格や技術論文の議論を追うならIBC、国内での導入と日本語サポートの確認ならInter BEEという分かれ方になります。3つとも同じ年の中で回るので、春に見た製品を秋に国内で確かめる進め方が取りやすくなっています。
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