音声形式の用語一覧
放送局の納品仕様書や編集の現場で出てくる、拡張子・コーデック・字幕形式・規格・現場用語をまとめています。拡張子をそのまま入れても探せます。
あ
ら
A
- AAC.aac .m4a .mp4音声形式MP3の後継としてMPEGで規格化された、非可逆圧縮の音声コーデックです。MP4の動画やYouTube、HLS配信の音声、日本の地上デジタル放送の音声まで、映像に付く音の圧縮形式として最も広く使われています。
- AC-3.ac3音声形式ドルビーデジタルの名で知られる、ドルビーラボラトリーズの非可逆の音声圧縮方式です。5.1チャンネルのサラウンドを最大640kbpsに収め、DVD、ブルーレイ、米国のデジタル放送で標準的に使われてきました。
- ADM BWF.wav音声形式立体音響のミックスを、音声トラックと「どの音を空間のどこに置くか」というメタデータごと1本のWAVにまとめたファイル形式です。ITUが規格化したオープンな形式で、Dolby Atmosのマスター納品の標準になっています。
- AIFF.aiff .aif .aifc音声形式Appleが1988年に定めた、非圧縮のリニアPCMを主に保存する音声ファイル形式です。音質はWAVと同等で、Macの音楽制作ソフトで長く標準的に使われてきました。映像制作では、Macで作業する作曲家から届くBGMや効果音の形式として出会います。
B
D
- Dolby Atmos.atmos .wav音声形式音をスピーカーの数ではなく「空間のどこに置くか」で記録する、ドルビーの立体音響の方式です。高さ方向を含めた音の位置をメタデータで持ち、映画館から家庭のテレビ、ヘッドホンまで、再生環境に合わせて鳴らし分けます。
- Dolby E音声形式5.1チャンネルなど最大8チャンネルの音声を、AES3の2チャンネル分に圧縮して運ぶ業務用の音声形式です。映像のフレームに合わせて区切られ、局間の伝送や素材ファイルでサラウンドを受け渡すのに使われます。
- DTS.dts音声形式映画館と家庭用ディスクで使われてきたサラウンド音声の方式の系統です。1993年の「ジュラシック・パーク」で劇場に導入され、DVDやブルーレイではドルビーと並ぶ選択肢として、可逆圧縮のDTS-HD Master AudioやオブジェクトベースのDTS:Xまで広がりました。
E
F
M
- M4A.m4a音声形式音声だけを収めたMP4ファイルに付ける拡張子です。中身はたいていAACで、Apple Lossless(ALAC)の場合もあります。iPhoneのボイスメモやWeb会議の録音、Apple Musicで扱う音声としてよく見かけます。
- MP3.mp3音声形式人の耳に聞こえにくい成分を削って音声を小さくする、非可逆圧縮の音声形式です。1990年代にMPEGで規格化され、音楽ファイルの代名詞になりました。映像制作では仮当ての音楽や打ち合わせの録音として届くことが多く、仕上げの素材には使いません。
- MPEG-1 Audio Layer II.mp2音声形式MPEG-1の音声規格の第2層として1993年に標準化された非可逆圧縮の方式です。MP3より圧縮効率は低いものの、時間方向の挙動と誤りへの強さから、欧州の放送やHDVカメラの音声として長く使われてきました。
- MPEG-H 3D Audio音声形式チャンネル、オブジェクト、アンビソニックスの立体音響を1つの方式で符号化できるMPEGの音声規格です。視聴者が会話の大きさなどを選べる仕組みを持ち、韓国やブラジルの地上波放送、ソニーの360 Reality Audioに採用されています。