配信・伝送の用語一覧
放送局の納品仕様書や編集の現場で出てくる、拡張子・コーデック・字幕形式・規格・現場用語をまとめています。拡張子をそのまま入れても探せます。
た
は
ま
A
C
- CDN配信・伝送配信元のサーバー(オリジン)の前に世界各地のキャッシュサーバーを並べ、視聴者に近い拠点からファイルを返す仕組みです。HLSやMPEG-DASHの動画配信では、同時視聴が増えてもオリジンに負荷を集めないための土台になります。
- CMAF.cmfv .cmfa .cmft .m4s .mp4配信・伝送HLSとMPEG-DASHの両方から同じセグメントファイルを参照できるようにする、配信用メディアファイルの形式の規格です。fMP4をもとにISO/IECが規格化し、配信の保存容量とCDNのキャッシュを節約できます。
- CMAF Ingest配信・伝送ライブエンコーダーからパッケージャーへ、CMAFのチャンクをHTTP POSTで押し込む取り込みの取り決めです。DASH-IFがLive Media Ingest Protocolとして仕様化し、エンコーダーとパッケージャーを別メーカーで組み合わせられるようにしました。
D
- DVB配信・伝送欧州を中心に使われているデジタル放送の規格群と、それを作っている業界団体DVBプロジェクトの名前です。地上波のDVB-T・T2、衛星のDVB-S2、ケーブルのDVB-Cなど、伝送路ごとに規格が分かれています。
- DVB-I配信・伝送放送のチャンネルとインターネット配信のチャンネルを、1つの番組表と1つのチャンネル一覧の中に並べて選べるようにする欧州の規格です。DVBがETSI TS 103 770として仕様化し、チャンネルの所在をサービスリストというXMLで配ります。
- DVB-MABR配信・伝送同じライブ映像を大人数へ配るとき、視聴者ごとにユニキャストで送る代わりにIPマルチキャストで1回だけ流し、受け側でHLSやDASHに戻す配信方式の規格です。DVBがETSI TS 103 769として仕様化しました。
- DVB-NIP配信・伝送衛星や地上波の放送波にMPEG-2 TSではなくIPパケットをそのまま載せて運ぶ、DVBの伝送の枠組みです。ETSI TS 103 876として仕様化され、受け側ではネット配信と同じHLSやDASHとして扱えます。
- DVB-T2配信・伝送欧州で策定された第2世代の地上デジタル放送の伝送方式です。ETSI EN 302 755として2009年に発行され、LDPCによる誤り訂正と256QAM、32kのOFDMによって、従来のDVB-Tから最大で5割近く伝送容量を増やしました。
H
I
- IGMP配信・伝送IPv4のマルチキャストで、受け手が「このグループの映像を受け取りたい」とネットワークに申告するためのプロトコルです。ST 2110の設備やIPTVでは、これが正しく動かないと映像がまったく届きません。
- IPMX配信・伝送放送用のST 2110とNMOSを土台に、イベントや会議室などのProAVで必要になる機能を足した公開仕様です。VSFがTR-10シリーズとして文書を出しており、HDCPやHDMIの付随情報、USBの扱いまで含んでいます。
- ISDB-S配信・伝送日本のBSデジタル放送と110度CSデジタル放送で使われている、衛星向けのデジタル放送の伝送方式です。ARIBが策定し、1つの中継器を時間で区切って複数の放送局で分け合います。4K・8K放送には後継のISDB-S3が使われています。
- ISDB-T配信・伝送日本の地上デジタル放送の伝送方式です。6MHzのチャンネルを13のセグメントに分けてOFDMで送り、固定受信のハイビジョンと携帯向けのワンセグを1つの電波で同時に届けられます。ARIBが策定し、ブラジルなど中南米の国々でも採用されています。
J
L
M
- m3u8.m3u8 .m3u配信・伝送HLS配信で使われる再生リストのファイルです。映像そのものは入っておらず、細かく分けた映像ファイル(セグメント)の場所と長さ、画質の種類をテキストで並べています。プレーヤーはこのリストを読んで映像を取りに行きます。
- MMT・TLV配信・伝送新4K8K衛星放送で映像や音声、字幕を運ぶための多重化の仕組みです。MMTはIPを前提にしたメディアの運び方の規格で、TLVはそのIPパケットを放送波に載せるための入れ物を指します。従来のMPEG-2 TSに代わるものです。
- MPD.mpd配信・伝送MPEG-DASHの配信で使われる、XMLで書かれたマニフェストファイルです。映像そのものは入っておらず、画質ごとのセグメントの場所、長さ、ビットレートを記述しています。プレーヤーはこれを読んで再生する画質とセグメントを決めます。
- MPEG-DASH.mpd .m4s配信・伝送映像を短いセグメントに分けてHTTPで配り、回線の速さに合わせて画質を切り替えるための国際規格です。ISO/IECが規格化しており、XMLのマニフェスト(MPD)でセグメントの場所と画質の一覧を示します。
N
- NDI配信・伝送LAN上で映像・音声・タリーなどを低遅延でやり取りするための映像伝送技術です。NewTekが2015年に発表しました。配信スタジオやイベントの現場で、SDIケーブルの代わりにネットワークで映像を回すときに使われます。
- NMOS配信・伝送ST 2110などのIP放送設備で、ネットワーク上の機器を見つけ、どの送り手をどの受け手につなぐかを制御するための仕様群です。AMWAが策定しており、IS-04(検出と登録)とIS-05(接続管理)が中心になります。
- NMOS IS-04配信・伝送IP設備にどんな機器があり、どんな映像や音声のストリームを出せるのかを、ネットワーク越しに一覧にするためのAMWAの仕様です。機器がレジストリに自分を登録し、制御システムはそこへ問い合わせます。
- NMOS IS-05配信・伝送IP設備で、どの送り手をどの受け手につなぐかを切り替えるためのAMWAの仕様です。受け手にストリームの情報を渡し、すぐに、あるいは指定した時刻に有効化させます。SDIルーターのクロスポイント操作にあたる役目です。
O
P
Q
R
- RIST配信・伝送インターネット回線で放送品質のライブ映像を送るために、Video Services Forum(VSF)が策定した伝送プロトコルです。RTPとRTCPを土台に欠けたパケットの再送を行い、メーカーの違う機器同士でもつながるように作られています。
- RTMP配信・伝送配信ソフトやエンコーダーから、YouTube LiveやTwitchなどの配信サービスへ映像を送り込むときに使われるプロトコルです。Flash向けに作られましたが、Flashの終了後も「配信サービスへの入口」として使われ続けています。
- RTP配信・伝送映像や音声をIPネットワークでリアルタイムに運ぶために、パケットの番号付けと時刻の書き方を決めたIETFのプロトコルです。ST 2110やWebRTC、RTSP、IP電話など、多くの映像・音声伝送の土台になっています。
- RTSP配信・伝送ネットワークカメラやメディアサーバーの映像を、再生・一時停止などの操作を指示しながら受け取るための制御用プロトコルです。映像そのものはRTPで運ばれ、防犯カメラやPTZカメラの映像を取り込むときによく使われます。
S
- SCTE-35配信・伝送映像ストリームの中に「ここから何秒間が差し替えられる区間」という合図を埋め込むための規格です。米国のSCTEが策定し、CMの差し替えや広告挿入の位置を送出設備から配信側へ伝える共通の言葉になっています。
- SMPTE ST 2022-6配信・伝送SDIの信号を、ブランキングや埋め込み音声も含めて丸ごとIPパケットに詰めて運ぶSMPTEの規格です。2012年に公開され、SDIの設備をそのままIPネットワークで延長・中継する用途で使われてきました。
- SMPTE ST 2022-7配信・伝送同じ映像ストリームを2つの別経路で同時に送り、受信側でパケット単位に組み合わせて、片方の経路が止まっても映像を途切れさせないためのSMPTEの冗長化規格です。ST 2110やST 2022-6の設備で標準的に使われます。
- SMPTE ST 2110配信・伝送放送局の設備の中で、映像・音声・付随データを別々のIPストリームとして運ぶためのSMPTEの規格群です。SDIの代わりにIPネットワークを基幹にする放送IP化の中心となる規格で、PTPで全機器の時刻をそろえて運用します。
- SRT(伝送プロトコル)配信・伝送インターネット回線でも途切れにくく、遅延の少ないライブ映像伝送を行うためのプロトコルです。Haivisionが開発してオープンソース化し、中継現場から局やクラウドへの素材伝送で広く使われています。
- SSAI配信・伝送動画配信の広告を、プレイヤーではなく配信サーバーの側で本編の映像ストリームに縫い込む方式です。広告も本編と同じプレイリストのセグメントとして届くため、切り替わりの読み込み待ちが出にくく、広告ブロッカーにも止められにくくなります。