AWS Elemental MediaLive

メディアライブ

AWS上で動くライブ映像のエンコーダーサービスです。RTMPやSRT、MediaConnectから受けた映像を、画質の異なる複数の配信用ストリームにリアルタイムで変換し、HLSやMediaPackageへ送り出します。

提供元
Amazon Web Services
種別
ライブエンコーダー(マネージドサービス)
主な入力
RTMP(Push / Pull)、RTP、SRT(Caller / Listener)、HLS、MediaConnect、Elemental Link、MP4・TSファイル
主な出力グループ
HLS、MediaPackage、RTMP、RTMPS、SRT、UDP、CMAF Ingest、Microsoft Smooth、Archive
構成要素
入力、入力セキュリティグループ、チャンネル、出力グループ
冗長化
スタンダード(2パイプライン)とシングルパイプラインの2クラス
入力の切り替え
複数の入力をチャンネルに付け、スケジュールのアクションで切り替える
オンプレミス版の選択肢
SDIを受けるMediaLive Anywhere、機器として売られるElemental Live

MediaLiveに映像を送ったのに何も出てこない、というつまずきは珍しくありません。MediaLiveは「入力」「チャンネル」「出力グループ」を別々に作って組み合わせる仕組みで、どれか1つの設定や状態が欠けると映像が流れないためです。部品の関係を押さえておくと、原因の切り分けが早くなります。

MediaLiveの現場での使われ方

代表的なのは、テレビ番組のネット同時配信やスポーツ・イベントのライブ配信です。局舎や中継現場のエンコーダーからSRTやMediaConnect経由で映像を打ち上げ、MediaLiveで1080p、720p、480pといった複数の画質に作り分けます。その先はMediaPackageでHLSやDASHに整え、CDNから視聴者へ届ける、という流れが典型です。

1本の入力から、自社サイト用のHLSと、YouTubeやFacebookへのRTMP出力を同時に作る使い方もあります。24時間編成の配信チャンネルでは、複数の入力をチャンネルに付けておき、スケジュールに登録した時刻で番組の素材ファイルとライブ中継を切り替えます。Archive出力でTSファイルをS3に残し、後から見逃し配信用に変換する運用もよく組まれます。

MediaLiveの基本の使い方・構成例

作る順番は次の通りです。

  • 入力を作る。種類(RTMP Push、SRT Listener、MediaConnectなど)を選び、プッシュ型なら入力セキュリティグループで送信元のIPアドレス範囲を許可する
  • チャンネルを作る。クラスを選び、入力を付け、出力グループと映像・音声・字幕のエンコード設定を決める
  • チャンネルを開始してから、送信側のエンコーダーで送出を始める

中継車のエンコーダーから配信するなら、SRTでMediaConnectのフローに送り、MediaLiveはMediaConnect入力で受ける構成がよく使われます。インターネット越しの伝送の揺らぎをMediaConnect側で吸収でき、同じ映像を別の受け手へ分けることもできるからです。

MediaLiveでつまずきやすい点

いちばん多いのは、動いているチャンネルを直そうとして直せないケースです。出力やエンコード設定の編集はチャンネルが停止(アイドル)しているときしかできず、本番中に画質の段を1つ足すといった変更は、いったん止めないと反映できません。

入力の制約にも注意が必要です。MediaLiveはRTMPSでの入力に対応していないため、配信ソフトの送り先をRTMPSにしていると接続できません。HLSを入力にする場合も、中身がTSのセグメントである必要があります。プッシュ型の入力では、入力セキュリティグループに含まれないIPアドレスからの送信は無視されるので、中継先の回線が変わったときに映らなくなる原因になります。

課金は、チャンネルが動いている時間に対して発生します。映像が来ていなくても、開始したままのチャンネルは課金の対象です。リハーサルの後に止め忘れると、使っていない時間の費用がかさみます。

よくある質問

MediaLiveにOBSから配信できますか

できます。入力の種類をRTMP Pushにし、OBSの配信先に発行されたURLとストリーム名を設定します。RTMPSには対応していないので、送り先は rtmp:// で始まるURLにしてください。SRT Listener入力を作ってOBSからSRTで送る方法もあります。

MediaLiveでSDIの映像を直接受けられますか

クラウド上のMediaLiveはSDIを直接受けられません。SDIの信号は、AWS Elemental Linkのような機器でIPに変換して送るか、手元のサーバーでSDIを受けるMediaLive Anywhereを使います。

MediaLiveとMediaConvertの違いは何ですか

MediaLiveはライブ映像を止めずに変換し続けるサービスで、MediaConvertはS3などに置いたファイルを1本ずつ変換するサービスです。工程全体の中での両者の位置づけはAWS Media Servicesとは?MediaLiveなど放送・配信基盤の構成要素を解説で整理しています。

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