VLC media player
ブイエルシー メディアプレーヤー
ほとんどの動画・音声形式を追加のコーデックなしで再生できる、無償のオープンソースのメディアプレーヤーです。OSの標準プレーヤーで開けないMXFやTS、MKVの確認や、ネットワーク配信の受信テストに使われます。
- 開発元
- VideoLAN(非営利団体)
- 種別
- メディアプレーヤー(オープンソース)
- 対応OS
- Windows、macOS、Linux、iOS、Android など
- 再生できる主な映像形式
- MPEG-2、H.264、H.265、VP9、AV1
- 開ける主なコンテナ
- MP4、MOV、MKV、WebM、TS、MXF
- 開ける主なネットワーク配信
- HTTP、HLS、RTSP
- 読み込める主な字幕ファイル
- SRT、WebVTT、ASS
「このファイル、うちのパソコンでは開けない」と言われたとき、まず試すのがVLCです。WindowsやmacOSの標準プレーヤーが対応していない形式でも、VLCは自前のデコーダーを持っているので、別途コーデックを入れなくても再生できることが多いからです。ただし、VLCで再生できたことは、そのファイルが仕様どおりであることの証明にはなりません。
VLCの現場での使われ方
一つめは、受け取った素材をとりあえず見る用途です。業務用カメラのMXF、レコーダーから書き出したTS、海外から届いたMKVなど、編集ソフトを立ち上げるまでもなく中身の絵と音を確かめたいときに使われます。
二つめは、配信の受信テストです。「メディア」メニューのネットワークストリームを開く機能に、HLSのプレイリストのURLや、ネットワークカメラのRTSPのアドレスを入れると、そのまま再生できます。配信の設定を変えたあと、視聴者側でどう見えるかを手元で確かめるのに便利です。
三つめは、字幕ファイルの見え方の確認です。動画と同じフォルダに同じ名前のSRTファイルを置くと、再生時に自動で読み込まれます。改行位置や表示タイミングを、実際の映像に重ねて確かめられます。
VLCの使い方と便利な操作
素材の確認でよく使う操作は次の通りです。
- コマ送り: 一時停止中に
Eキーで1フレームずつ進む - コーデックの確認: 「ツール」メニューのコーデック情報で、映像と音声の形式、解像度、フレームレートが見られる
- 音声の切り替え: 「オーディオ」メニューのオーディオトラックで、複数の音声トラックを切り替えられる
- 字幕の追加: 「字幕」メニューから、名前の違う字幕ファイルを後から読み込める
- インターレースの縞を消す: 「ビデオ」メニューのデインターレースを有効にする
「メディア」メニューには変換・保存の機能もありますが、設定できる項目は限られます。変換が目的なら、HandBrakeやFFmpegのほうが確実です。
VLCで再生できない・表示がおかしいとき
確認用としてVLCを使うときに誤解しやすい点は次の通りです。
- 再生画面の時間は再生位置で、ファイルに記録された開始タイムコードではない。
10:00:00:00から始まる局納品のファイルも00:00から表示される - OP-AtomのMXFは映像と音声が別ファイルなので、映像のファイルを開いても音が出ない
- 色やレベルは、表示するディスプレイや設定に左右される。色の判定や放送基準の確認は、編集ソフトの波形モニターなどで行う
音が出ない、映像が崩れるといった症状が出たら、VLCの問題か素材の問題かを切り分けるため、MediaInfoで中身の形式を見ておくと原因が絞り込めます。
よくある質問
VLCでMXFファイルは再生できますか
XDCAMやAVC-Intraなど、よく使われる形式のMXFの多くは再生できます。音が出ない場合は、OP-Atomで音声が別ファイルになっているか、音声トラックが複数に分かれていることが考えられます。
VLCでコマ送りするにはどうすればいいですか
一時停止した状態で E キーを押すと、1フレームずつ進みます。フレーム単位で映像の乱れや字幕の出るタイミングを確かめるときに使います。
VLCは安全ですか
非営利団体のVideoLANが開発しているオープンソースのソフトで、広告やユーザーの追跡はないと公式に説明されています。入手は公式サイトからにしておくと安心です。
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