ツール・サービス 編集MA・音声納品アーカイブ

DaVinci Resolve .drp

ダヴィンチ リゾルブ

編集、カラーグレーディング、VFX、音声の仕上げ、書き出しを1本にまとめたBlackmagic Designの映像制作ソフトです。無償版と有償のDaVinci Resolve Studioがあり、映画やCM、番組の色の仕上げで広く使われています。

開発元
Blackmagic Design
対応OS
macOS、Windows、Linux
DaVinci Resolve(無償)、DaVinci Resolve Studio(有償)
無償版の主な制限
解像度はUltra HD(3840×2160)・60fpsまで。H.264/H.265のハードウェア処理、AI機能のDaVinci Neural Engine、Dolby Visionの書き出しなどはStudio版のみ
作業画面(ページ)
メディア、カット、エディット、Fusion、カラー、Fairlight、デリバー
プロジェクトの保存
プロジェクトライブラリ(データベース)。ファイルとして書き出すと .drp
編集データの受け渡し
XML(FCP 7)、AAF、EDL、OpenTimelineIO

DaVinci Resolveは、もともと映画やCMの色を仕上げるカラーグレーディングの専用システムでした。いまは編集から音声、書き出しまでできるソフトになっていますが、現場では「色はResolveで」という使われ方が今も中心にあります。無償版でもかなりの作業ができる一方、素材や書き出し形式によっては有償のStudio版が必要になります。

DaVinci Resolveの現場での使われ方

もっとも典型的なのは、カラーグレーディングの工程です。ディレクターや編集者がPremiere ProやAvid Media Composerでオフライン編集をしたあと、タイムラインをXMLやAAFで書き出し、カラリストがResolveで元の素材につなぎ直して色を仕上げます。仕上げた映像は、編集ソフトに戻したり、そのまま完成品として書き出したりします。

小規模な制作では、1本のソフトで全工程を通す使い方も増えています。エディットページで編集し、カラーページで色を整え、Fairlightページで音声を仕上げ、デリバーページで納品形式に書き出す流れです。Blackmagic Designのカメラで撮ったBlackmagic RAWの素材は、無償版でもそのまま扱えます。

撮影現場に近い工程では、カメラ原本から編集用のプロキシを作ったり、デイリーズの情報をALEで書き出したりする用途にも使われます。

DaVinci Resolveの基本の使い方

作業は、画面下のページを左から右へ進めていく形です。

  • メディア: 素材を取り込み、フォルダやクリップを整理する
  • カット・エディット: タイムラインで編集する。カットは素早い粗編集、エディットは細かい編集向け
  • Fusion: 合成やモーショングラフィックス
  • カラー: ノードを組んで色を調整する
  • Fairlight: 音声の編集とミキシング
  • デリバー: 書き出しの形式を選び、レンダーキューに積んで書き出す

プロジェクトはプロジェクトライブラリと呼ばれるデータベースに保存されます。人に渡すときやバックアップを取るときは、プロジェクトマネージャーから.drpとして書き出します。

DaVinci Resolveでつまずきやすい点

スマートフォンやミラーレスカメラの10bitのH.264・H.265素材が極端に重い、または読み込めないときは、無償版ではハードウェアによるデコードが使えないことが原因の場合があります。編集用のコーデックに変換してから読み込むか、Studio版を検討します。

プロジェクト設定のタイムラインフレームレートは、メディアプールに素材を1本でも読み込むと変えられなくなります。29.97fpsの番組を23.976fpsの設定で始めてしまうとプロジェクトの作り直しになりかねないので、素材を読み込む前に確かめます。

書き出した映像の明るさがおかしいときは、クリップ属性やデリバーページのデータレベル(ビデオかフルか)の設定を確かめます。放送用の素材と、PCの画面キャプチャーのような素材では、前提のレンジが違うためです。

よくある質問

DaVinci Resolveの無料版と有料版の違いは何ですか

無償版は解像度がUltra HD・60fpsまでに限られ、H.264・H.265のハードウェア処理、DaVinci Neural EngineによるAI機能、一部のノイズ除去やエフェクトが使えません。Ultra HDまでの編集と色の調整だけなら、無償版で足りる場面は多いです。

DaVinci Resolveを日本語表示にするには

環境設定のユーザーの項目にあるUI設定で、言語を日本語に切り替えます。英語の解説記事や海外のチュートリアルを見ながら操作するときは、英語表示に戻すとメニューの名前を突き合わせやすくなります。

DaVinci Resolveで字幕は作れますか

タイムラインに字幕トラックを追加して、字幕を入力できます。SRTなどの字幕ファイルの読み込みと書き出しにも対応しています。音声から字幕を自動で起こす機能(Create Subtitles from Audio)もありますが、こちらはStudio版でしか使えません。

この用語を扱ったコラム

似ている形式との違い

名前 主に使う場面 DaVinci Resolveとの違い
Premiere Pro 編集全般 Adobeのサブスクリプションで提供。After Effectsとの連携が強く、カラーより編集と文字まわりが中心
Avid Media Composer 映画・番組のオフライン編集 共有ストレージでの多人数編集と素材管理が得意。色の仕上げは別のソフトに渡すことが多い
Final Cut Pro Macでの編集 Apple製でMac専用。ProResとの相性がよく、軽快な編集が特長

関連する用語

最終更新