編集データ編集MA・音声

AAF.aaf

Advanced Authoring Format / エーエーエフ

編集ソフトのタイムラインを、映像と音声のトラック構成や音量の調整、素材への参照ごと別のソフトへ渡すための交換形式です。編集からMA(音声の仕上げ)へ渡すときの標準的な形式として使われています。

拡張子
.aaf
策定団体
AAF Association(現在のAMWA、Advanced Media Workflow Association)
中身
バイナリ。Microsoftの構造化ストレージの形式を使う
運べるもの
映像・音声のトラック、クリップの配置、音量やフェード、素材の参照または素材そのもの
素材の持ち方
ファイルに埋め込む方式と、外部の素材を参照する方式を選べる
書き出せる主なソフト
Avid Media Composer、Premiere Pro、DaVinci Resolve
主な受け取り先
Avid Pro Tools などのDAW

「AAFで送ってください」と言われるのは、たいてい編集が終わって、音をMAスタジオに渡すときです。AAFはタイムラインのカット割りだけでなく、音声クリップの並びや音量の調整、元の音声データまでまとめて運べるので、MAの担当者が編集室の作業を再現した状態から仕上げを始められます。

AAFが使われる場面

いちばん多いのは、編集ソフトからPro ToolsなどのDAWへの受け渡しです。Avid Media Composer、Premiere Pro、DaVinci ResolveでAAFを書き出し、MAスタジオはそれをPro Toolsで開いてセッションを作ります。台詞、効果音、BGMのトラックが編集時の並びのまま再現されるので、どのカットにどの音を当てたかをMAの側で探し直す必要がありません。

Avid Media Composer同士や、Media ComposerとDaVinci Resolveの間で、タイムラインを映像ごと受け渡すときにも使われます。Avidの環境では、取り込んだ素材がOP-Atom形式のMXFで保存され、AAFがそれらを参照する形になるのが一般的です。AAFとMXFはもともと同じデータモデルから作られていて、組み合わせて使う前提で設計されています。

AAFの書き出し設定

書き出しで決めることは次の通りです。

  • 素材を埋め込む(Embedded)か、外部のファイルを参照する(Linked)か
  • 音声ファイルの形式(WAVかAIFFか)とサンプルレート、ビット深度
  • のりしろ(ハンドル)を何フレーム付けるか
  • 音量やパンの調整を含めるか、音声クリップをまとめて1本に書き出すか

MAへ渡すなら、音声を埋め込んだAAFと、タイムコード入りの確認用の映像ファイルを一緒に送るのが一般的な組み合わせです。のりしろは、MAの側でクロスフェードを伸ばしたり、台詞の前後の息づかいを拾ったりするための余白で、数秒分付けておくよう指定されることがよくあります。映像のタイムコードと開始位置をそろえておかないと、MA側で絵と音が合わなくなります。

AAFが開けない・音が欠けるとき

参照方式(Linked)で書き出したAAFだけを送ると、受け取った側で素材が見つからず、クリップが空になります。参照先のフォルダごと渡すか、埋め込み方式で書き出し直します。

音量の調整やエフェクトが反映されないときは、書き出し元のソフト固有の処理だった可能性があります。編集ソフトのエフェクトはMAのソフトに対応するものが無いことが多く、AAFでも運べません。ネストしたシーケンスや、速度を変えたクリップも崩れやすいので、書き出す前に展開しておくと安全です。AAFとほかの形式で何が運べて何が落ちるかはEDL・AAF・XMEMLの違いで整理しています。

よくある質問

AAFファイルを開くソフトは何ですか

Avid Pro Tools、Avid Media Composer、DaVinci Resolveなどで開けます。中身はバイナリなので、テキストエディタでは読めません。Premiere ProもAAFを読み込めますが、エフェクトなど再現されない情報があるので、読み込んだ後にタイムラインを確認します。

AAFとOMFはどちらで書き出せばよいですか

受け取るMAスタジオの指定に従いますが、指定が無ければAAFが一般的です。OMFは2GBの上限があり、長尺の番組では書き出せないことがあります。

Final Cut ProからAAFを書き出せますか

Final Cut Pro単体ではAAFを書き出せません。X2Pro Audio Convertなどの他社製の変換ツールを使ってAAFに変換するのが一般的な方法です。

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似ている形式との違い

名前主に使う場面AAFとの違い
OMF古いDAWへの音声の受け渡しAAFの前身。ファイルサイズの上限が2GBで、運べる情報も少ない
EDLコンフォーム・VFXの発注カット点だけのテキスト。音量やトラックの構成は運べない
XMEML編集ソフト間の受け渡しXMLで読めるが、MAのソフトで受け取れるものは限られる
MXF完成した映像・素材の交換AAFのデータモデルから生まれた形式で、作業途中のデータではなく素材や完成品を運ぶ

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