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LUT.cube.3dl

Look-Up Table / ルット

入力された色の値を、あらかじめ決めた出力の値に置き換えるための対応表です。Log撮影の映像を見やすい色に戻す変換や、作品の雰囲気を付けるルックに使われ、.cube などのファイルでカメラ、モニター、編集ソフトの間を受け渡します。

代表的な拡張子
.cube(Resolve・Premiere Pro など多くのソフト)、.3dl
種類
1D LUT(チャンネルごとの曲線)と3D LUT(RGBの組み合わせごとの変換)
3D LUTの格子数
17・33・65 がよく使われる
用途の分け方
変換用(テクニカルLUT)と見た目づくり用(クリエイティブLUT)
中身
テキスト(.cube は LUT_3D_SIZE などの行と数値の並び)
読み込める主な機器・ソフト
DaVinci Resolve、Premiere Pro、Final Cut Pro、業務用カメラ、外部モニター

Logで撮った映像が灰色っぽく眠たく見えて、「LUTを当てて」と言われたところで初めてこの言葉に出会う人が多いはずです。LUTは色の値の置き換え表で、Logの映像をRec.709のような普通の見た目へ戻す変換にも、映画風の色を付けるルックにも同じ仕組みが使われます。

LUTが使われる場面

いちばん身近なのは、Log撮影の素材を扱うときです。ソニー、パナソニック、キヤノン、ARRIなどのカメラメーカーは、S-Log3やV-Log、LogC などの自社のLogからRec.709へ変換するLUTを公開しています。撮影中はカメラや外部モニターにこのLUTを読み込んで、Logで記録しつつ画面では完成に近い色を見ます。

編集では、Premiere ProのLumetriカラーやDaVinci Resolveのノードに同じLUTを当てて作業を始めます。オフライン編集用のプロキシを作るときにLUTを焼き込んでおき、編集部が色を気にせずつなげるようにする運用もよくあります。

放送では、HDRとSDRの変換にLUTが使われます。HLGで制作した番組からSDR版を作るとき、放送局や制作会社が決めた変換LUTを通すことで、局ごとに見た目が揃うようにしています。

LUTの仕組みと1D・3Dの違い

1D LUTは、R・G・Bそれぞれに入力と出力の対応曲線を持つ表です。明るさやコントラスト、ガンマの変換はこれで表せますが、赤が強いときだけ緑を変えるような色の混ざり方は扱えません。

3D LUTは、RGBの組み合わせを立方体の格子として持ちます。33格子なら各軸33点、合計35,937点の出力値が並び、格子の間の色は補間で求めます。色域の変換やクリエイティブなルックのように、チャンネルをまたぐ変化はこちらで表します。格子が細かいほど精度は上がりますが、ファイルは大きくなります。

LUTの入れ方と使い方の注意

.cube はテキストファイルで、先頭に LUT_3D_SIZE 33 のような行があり、その後にRGBの数値が並びます。Resolveではプロジェクト設定のLUTフォルダに置くとノードの右クリックから選べます。Premiere ProではLumetriカラーの「基本補正」にある入力LUT欄や、「クリエイティブ」のLook欄から読み込みます。

間違えやすいのは、LUTが前提とする入力を取り違えることです。S-Log3/S-Gamut3.Cine用のLUTをS-Log3/S-Gamut3の素材に当てると、色がわずかにずれます。カメラの記録設定とLUTのファイル名や説明書きの色域が一致しているかを先に確かめます。クリエイティブLUTは多くの場合Rec.709の映像を前提に作られているので、Logの素材に直接当てると色が破綻します。変換LUTの後に重ねるのが基本です。

よくある質問

LUTファイルはどこで配布されていますか

変換用のLUTは、各カメラメーカーのサポートページで公開されています。クリエイティブLUTは、カラリストやソフトのメーカーが無償や有償で配布しているものが多くあります。

LUTを当てると白飛びや黒つぶれが起きるのはなぜですか

LUTの外に出た値が切り捨てられるためです。変換LUTを当てる前に露出を調整するか、LUTの前段のノードで明るさを整えると抑えられます。

.cubeと.3dlは変換できますか

どちらも3D LUTの表なので、LUTの形式変換に対応したツールで相互に変換できます。ただし格子数や入力の範囲の決め方が形式ごとに違うので、変換後に同じ素材で元のLUTと見比べて確認します。

似ている形式との違い

名前主に使う場面LUTとの違い
ASC CDL色の判断の受け渡しCDLは10個の数値で調整を表し、後から直せる。LUTは表なので、どんな変換も表せるが中身を読んで直すことは難しい
カラーグレーディング本編の色づくりグレーディングの結果の一部をLUTとして書き出すことはできるが、二次補正やマスクまでは表に入らない
色空間色の範囲と基準の定義色空間は色の座標系そのもの。LUTはある色空間から別の色空間へ値を移す道具として使われる

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