V-Log
ブイログ
パナソニックのカメラが使うLogガンマです。シネマカメラVARICAM向けに作られ、現在はLUMIXのミラーレスカメラにも搭載されています。色域V-Gamutと組み合わせて使い、LUTやグレーディングで仕上げます。
- 開発
- パナソニック
- 種類
- Logガンマ(撮影用の明るさのカーブ)
- 組み合わせる色域
- V-Gamut
- 18%グレーの信号レベル
- 42%
- 90%白の信号レベル
- 61%
- 主な搭載機種
- VARICAM、AU-EVA1、LUMIX S1H、S5II、GH6、GH7 など
- 下位版
- V-Log L(ダイナミックレンジ約12段。GH5などに搭載)
LUMIXで「V-Log」と「V-Log L」のどちらが載っているかは、機種によって違います。どちらもパナソニックのLogですが、記録できる明暗の幅に差があり、古い機種の素材と新しい機種の素材を混ぜる現場では、この違いを知っておくと色合わせで迷いません。
V-Logが使われる場面
V-Logは、パナソニックのシネマカメラVARICAMのために作られたLogです。VARICAMはドラマや映画、CMの撮影で使われ、その後AU-EVA1、さらにLUMIX S1HやS5II、GH6、GH7といったミラーレスカメラにも同じV-Logが載りました。映画撮影向けの機種と小型のLUMIXで同じ種類のLogを使えるため、メインカメラとサブカメラの素材をそろえやすいのが利点です。
ミラーレスのLUMIXは、ミュージックビデオやドキュメンタリー、YouTubeの制作で広く使われています。ジンバルやドローンに載せる小型のボックスカメラBGH1のように、複数台を並べて同時に撮る用途の機種もあります。
編集では、DaVinci Resolveの色空間変換で入力に「Panasonic V-Gamut / V-Log」を選ぶか、パナソニックが配布するRec.709変換のLUTを当てて仕上げます。S5II以降の機種には、カメラの中でLUTを当てた映像を記録する「リアルタイムLUT」の機能もあります。
V-Logの露出の決め方
V-Logでは、18%グレーを信号の42%、90%の白を61%に置くのがパナソニックの示す基準です。黒は約7%に置かれ、18%グレーから上に約6段、下に約8段の範囲を記録できる設計になっています。
LUMIX S1Hでは、V-Logで撮るときの基準のISOが640と4000の2つあり、暗い現場では4000側に切り替えるとノイズを抑えられます。晴れた屋外では640でも明るすぎることが多いので、NDフィルターを使って露出を合わせます。
露出の確認には、カメラのウェーブフォームモニターや、V-Log用の表示LUTをかけたモニター出力を使います。Logのままの画面は眠く見えるので、見た目の印象で合わせると暗めになりがちです。
V-LogとV-Log Lの違い
V-Log Lは、GH4やGH5などのマイクロフォーサーズ機に搭載された下位版で、パナソニックはダイナミックレンジを約12段としています。GH4やGH5では有償のアップグレードキーで追加する機能で、GH5SやBGH1には最初から載っていました。マイクロフォーサーズ機でフルのV-Logに対応したのはGH6からです。
V-Log Lの素材は、明るい部分の記録の上限がV-Logより低いため、同じ場面を撮ってもハイライトが先に白く飛びます。新旧のLUMIXを混ぜる撮影では、どちらのLogで撮った素材かを記録しておき、LUTや変換の設定を素材ごとに合わせます。10bitで記録できる機種では10bitを選ぶと、グレーディングでの縞を防げます。ビット深度の考え方はビット深度の項目で扱っています。
よくある質問
V-LogとS-Log3の違いは何ですか
どちらもLogですが、カーブと色域がメーカーごとに違います。V-Logは18%グレーを42%に置き、S-Log3は41%に置きます。LUTや色空間変換は、それぞれ専用のものを使います。
V-Logで撮った映像が暗く眠いのはなぜですか
広い明暗を残すため、コントラストを下げて記録しているからです。V-Log用のLUTを当てると通常の見た目に戻ります。LUTを当ててもまだ暗いなら、撮影時の露出が基準より低かった可能性があります。
V-Logはどの編集ソフトで扱えますか
DaVinci Resolve、Premiere Pro、Final Cut Proで読み込み、LUTを当てて編集できます。Log撮影全般の考え方はLog撮影の項目で扱っています。
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