M2T.m2t
MPEG-2 Transport Stream(HDV) / エムツーティー
HDVのビデオカメラで記録した映像を、テープからパソコンに取り込んだときによく使われる拡張子です。中身はMPEG-2 TSで、映像はMPEG-2、音声はMPEG-1 Audio Layer IIのステレオが入っています。
- 拡張子
- .m2t
- 種別
- コンテナ(MPEG-2 TS。188バイトのパケット)
- 主な出どころ
- HDVテープからIEEE 1394(FireWire・i.LINK)で取り込んだ素材
- 中に入る映像
- MPEG-2 Video(HDV 1080i は1440×1080、約25Mbps)
- 中に入る音声
- MPEG-1 Audio Layer II(ステレオ、384kbps)
- 画面の縦横
- 1440×1080 の画素を横に引き伸ばして16:9で表示する
倉庫から出てきたHDVテープをデジタル化した、あるいは十数年前の編集プロジェクトのフォルダを開いたら、.m2t のファイルが並んでいた。M2Tはたいてい、HDVカメラの映像をテープから取り込んだ素材です。今の編集ソフトでも読めますが、画面サイズとインターレースの扱いで引っかかることがあります。
M2Tファイルが使われる場面
HDVは、2000年代にソニー、キヤノン、ビクターなどが展開した、ミニDVテープにハイビジョンを記録する方式です。ソニーのHVR-Z1JやHDR-FX1のようなカメラは、テレビの取材やドキュメンタリー、ブライダル、企業VPの撮影で広く使われました。
テープの映像は、カメラやデッキとパソコンをIEEE 1394(ソニーの呼び方ではi.LINK)でつないで取り込みます。このとき編集ソフトや取り込みソフトが保存する形式が、テープ上のデータをそのままファイルにしたMPEG-2 TSで、拡張子に .m2t がよく使われました。
いま出会うのは、ほとんどが映像アーカイブの場面です。局や制作会社、自治体の資料室に残るHDVテープをファイル化するとき、あるいは過去の取り込み素材を新しいストレージへ移すときに、大量のM2Tが出てきます。
M2Tファイルの開き方
VLCで再生でき、Premiere Proなど主な編集ソフトにも読み込めます。中身を確かめるならMediaInfoで、映像がMPEG-2の1440×1080、音声がMPEG Audio Layer 2になっているかを見ます。
テープから新たに取り込むには、IEEE 1394の端子があるパソコンと、再生できるカメラかデッキが必要です。最近のパソコンにはこの端子が無いことが多く、変換アダプターと取り込みに対応したソフトの組み合わせを事前に確かめておく必要があります。
M2Tを変換するときの注意
M2Tの映像は1440×1080の画素で記録されていて、表示するときに横へ引き伸ばして16:9にしています。変換で画素の縦横比の設定が落ちると、人物が細長く映った4:3風の映像になります。書き出しでは1920×1080に指定するか、画素の縦横比を1.333のまま引き継ぐ設定にします(引き伸ばしの考え方はスクイーズの項も参照してください)。
HDVの1080iはインターレースです。Web用やアーカイブの閲覧用にMP4へ変換するときは、インターレース解除を入れないと動きの速い場面で横縞が出ます。アーカイブの保存用には、元のM2Tをそのまま残し、閲覧用に別のファイルを作る分け方が一般的です。
よくある質問
M2TとM2TSの違いは何ですか
どちらもMPEG-2 TSの仲間ですが、M2Tは188バイトのパケットのまま、M2TSはBlu-rayやAVCHD向けに4バイトの時刻情報を足した192バイトのパケットです。M2TはHDV、M2TSはBlu-rayとAVCHDで使われる、と覚えておけば迷いません。
M2TファイルをMP4に変換すると画質は落ちますか
中の映像がMPEG-2なので、MP4で広く再生できる形にするにはH.264などへの再エンコードが必要で、わずかに画質が落ちます。保存用に元のM2Tを残しておけば、変換をやり直せます。
M2Tファイルが再生できないのはなぜですか
取り込みの途中で止まった、テープのドロップアウトでデータが欠けた、というファイルは、一部だけ再生できなかったり長さが正しく出なかったりします。ffmpegで一度書き直すと、残っている部分を再生できるようになることがあります。
似ている形式との違い
関連する用語
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