FLV.flv
Flash Video / エフエルブイ
Adobe Flash Playerで動画を再生するために使われていたコンテナ形式です。Flashの提供終了で再生環境はほぼ消えましたが、ライブ配信のRTMPが今もFLVの構造でデータを運んでいます。
- 拡張子
- .flv
- 種別
- コンテナ(入れ物)
- 開発元
- Macromedia(のちにAdobe)
- MIMEタイプ
- video/x-flv
- 中に入る主な映像
- Sorenson Spark(H.263系)、On2 VP6、H.264
- 中に入る主な音声
- MP3、AAC、Nellymoser、Speex
- 再生できる主なソフト
- VLC、FFmpeg系のプレーヤー
古いハードディスクやバックアップから出てきた .flv が開けない、変換したい、という相談の多くは、2000年代後半の動画共有サイトや社内動画の保存ファイルです。再生の前提だったFlash Playerが2020年末で提供を終えたため、専用のプレーヤーか変換が必要になりました。
FLVファイルが使われる場面
FLVが広く使われたのは、Webの動画再生をFlash Playerが担っていた時期です。動画共有サイトやニュースサイトの埋め込み動画、企業サイトの製品紹介動画の多くがFLVで配信されていました。そのため、当時のWebサイトのバックアップや、ダウンロードして保存した動画ファイルとしてFLVが残っていることがよくあります。
今もFLVが現役なのは、ライブ配信の打ち上げです。OBS StudioやハードウェアエンコーダーからYouTube LiveなどへRTMPで送るとき、映像と音声はFLVのタグという単位に包まれて流れています。ファイルとして目にしなくても、配信の途中ではFLVの構造が使われているわけです。OBS Studioの録画形式の選択肢にFLVが残っているのも、この配信の流れと同じ形式で書き出せるためです。
もともとRTMPで運べる映像はH.264までで、HEVCやAV1を載せるにはEnhanced RTMPという拡張仕様が必要になります。
FLVファイルの開き方・再生方法
ブラウザではもう再生できません。Windowsの「メディアプレーヤー」やMacのQuickTime Playerでも開けないことが多いため、VLCで開くのが手早い方法です。
中身を確かめるには、MediaInfoにファイルを落とします。映像の欄に AVC と出ればH.264、Sorenson Spark や VP6 と出れば古い世代のコーデックです。どちらかによって、次の変換の手間が大きく変わります。
FLVをMP4に変換するとき
中身がH.264とAACなら、再エンコードせずに入れ物だけMP4へ移すリラップができます。FFmpegなら ffmpeg -i input.flv -c copy output.mp4 の形で、数秒で終わり画質も落ちません。
Sorenson SparkやVP6、音声がNellymoserやSpeexの場合は、MP4に入れられる形式ではないため、H.264とAACへの再エンコードが必要です。元が320×240前後の低解像度であることも多く、変換で解像度を上げても画質は戻りません。アーカイブとして残すなら、変換後のMP4と一緒に元のFLVも保存しておくと、あとで別の形式に作り直すときに劣化を重ねずに済みます。
よくある質問
FLVはスマホで再生できますか
iPhoneやAndroidの標準アプリでは再生できません。スマホで見たいなら、パソコンでMP4に変換してから転送するのが確実です。
FLVとMP4はどちらが画質が良いですか
画質は入れ物ではなく中のコーデックとビットレートで決まります。同じH.264の映像なら、FLVでもMP4でも画質は同じです。今から新しく書き出すなら、再生できる環境の多いMP4を選びます。
Flash Playerの終了後もFLVは使われていますか
ファイルとして配る用途ではほぼ使われていません。RTMPでライブ配信する経路の中では今もFLVの構造が使われており、配信のしくみはSRT・RTMP・WebRTC・HLSの違いで比べています。
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