GXF.gxf
General eXchange Format / ジーエックスエフ
Grass Valleyが放送局のビデオサーバー間で素材をやり取りするために作り、SMPTE 360Mとして規格化されたファイル形式です。MXFより前から使われ、送出サーバーのFTP転送で今も目にします。
- 拡張子
- .gxf
- 種別
- コンテナ(ファイル転送用の入れ物)
- 規格
- SMPTE 360M(HDへの拡張は SMPTE RDD 14)
- 開発元
- Grass Valley
- 中に入る主な映像
- MPEG-2、DV系、Motion JPEG
- 一緒に運ぶ情報
- 音声、タイムコード、ユーザーデータ
- 扱える主な機器・ソフト
- Grass Valley K2 など同社のビデオサーバー、FFmpeg、VLC
.gxf のファイルは、ほとんどが放送局の送出系や報道系のビデオサーバーから書き出されたものです。見慣れない拡張子でも、中身はMPEG-2やDVといった放送でおなじみのコーデックなので、中身を確かめれば扱い方の見当は付きます。
GXFファイルが使われる場面
GXFは、Grass Valleyが1997年ごろに自社のビデオサーバー同士で素材をネットワーク転送するために作った形式で、2001年にSMPTE 360Mとして規格になりました。放送局がテープからファイルでの運用に移り始めた時期の、最初期の標準的なファイル交換形式です。
現在も、Grass ValleyのK2などのビデオサーバーは、MXF OP1aやQuickTimeと並んでGXFでの取り込みと書き出しに対応しています。送出用のサーバーからFTPでクリップを取り出すと、そのままGXFで出てくるのが典型的な出会い方です。
具体的には次のような場面です。
- 送出サーバーにある番組やCM素材を、アーカイブ用のストレージや別の局へ転送する
- 報道のサーバーから取り出した素材を、編集システムやトランスコーダーに渡す
- 古いサーバーの更新にあわせて、蓄積してきた素材を新しい形式に移し替える
GXFの仕組みとMXFとの違い
GXFは、映像・音声・タイムコードを小さなパケットに分けて並べる、単純な構造の形式です。ネットワークで送りながら受け取る側が順に処理できるよう、転送のしやすさを優先して作られています。HDへの拡張を定めたRDD 14の文書が57ページに収まるほど、規格としては簡潔です。
これに対してMXFは、収録、編集、納品、アーカイブまで一つの形式で扱えるよう、運用パターンやメタデータの持ち方を細かく定めた大きな規格です。GXFは転送のための形式で、編集中の素材を持つ形式としては作られていません。現在の局への納品仕様書でGXFが指定されることは少なく、GXFで受け取った素材はMXFやMOVに移して使うのが一般的です。
GXFファイルの開き方と変換
汎用の編集ソフトでは読めないことが多いため、まずVLCで再生できるかを確かめ、MediaInfoで中のコーデックを確認します。変換はFFmpegがGXFの読み書きに対応しており、中身がMPEG-2なら再エンコードせずに入れ物だけMXFへ移せる場合があります。
入れ物を移すときに気を付けたいのは、開始タイムコードと音声チャンネルの並びです。送出用の素材は音声が4〜8チャンネルのモノラルで入っていることが多く、変換ツールによってはチャンネル数や順番が変わります。変換後にMediaInfoで確かめておくと安心です。
よくある質問
GXFはPremiere ProやDaVinci Resolveで開けますか
多くの場合は直接読み込めません。FFmpegなどでMXFやMOVに変換してから読み込むのが確実です。
GXFとMXFはどちらを使うべきですか
これから局に納品したり保存したりする素材なら、納品仕様書で指定されることの多いMXFを選びます。GXFは、GXFで入出力するサーバーとの間でやり取りするときに使う形式と考えると分かりやすいです。
GXFの読み方は何ですか
「ジーエックスエフ」と読みます。General eXchange Formatの頭文字です。
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