OP1a.mxf
MXF Operational Pattern 1a / オーピーワンエー
MXFファイルの中身の並べ方(運用パターン)の1つで、1本の素材の映像と音声とタイムコードを1ファイルにまとめる形です。SMPTE ST 378で規定され、放送局へのファイル納品で最もよく指定されます。
- 正式名称
- MXF Operational Pattern 1a(Single Item、Single Package)
- 規格
- SMPTE ST 378
- 拡張子
- .mxf
- ファイルの構成
- 映像と全音声トラックを1ファイルに格納
- MediaInfoでの表示
- Format profile が OP-1a
- よく組み合わせるコーデック
- XDCAM HD422、XAVC、AVC-Intra
- 対になる運用パターン
- OP-Atom(トラックごとに別ファイル)
納品仕様書に「MXF OP1a」と書かれていて、MXFで書き出したのに差し戻された、という相談はよくあります。OP1aはMXFの中身をどう並べるかの指定で、書き出し画面で明示的に選ばないと別の並べ方になることがあるからです。
OP1aが指定される場面
いちばん多いのは、テレビ局への完パケのファイル納品です。納品仕様書では「XDCAM HD422 50Mbps、MXF OP1a、音声8ch」のように、コーデック、運用パターン、音声チャンネル数を並べて書くのが一般的です。局の送出サーバーやアーカイブが1本1ファイルで素材を管理しているため、映像と音声が1つにまとまったOP1aが扱いやすいのです。
収録側では、ソニーのXDCAMカムコーダーやXAVC収録のカメラが、記録メディアにOP1aのMXFを書き込みます。英国などの局が使うAS-11の納品ファイルも、OP1aを土台にした規格です。
OP1aの仕組みとOP-Atomとの違い
MXFには運用パターン(Operational Pattern)という考え方があり、素材の複雑さを1〜3、パッケージの複雑さをa〜cの組み合わせで表します。1aは「1本の素材を、1つのパッケージでそのまま持つ」という最も単純な形です。
放送用のOP1aでは、映像1フレーム分とそれに対応する音声を交互に並べるフレームラッピングがよく使われます。先頭から順に読めば映像と音声がそろうので、送出サーバーでの再生やネットワーク越しの転送と相性がよい構造です。これに対してOP-Atomは、映像と各音声チャンネルを別々のファイルに分けます。どちらも拡張子は同じ .mxf なので、見た目では区別できません。
OP1aで書き出す設定
編集ソフトの書き出し画面では、次のように選びます。
- Premiere Pro: 形式で「MXF OP1a」を選び、プリセットでXDCAM HD422やAVC-Intraなどのコーデックを指定する
- DaVinci Resolve: デリバーページでフォーマットを「MXF OP1A」にし、コーデックを選ぶ
- Avid Media Composer: 書き出しの種類でMXF OP1aを選ぶ
書き出したら、MediaInfoでFormat profileが OP-1a になっているか、音声のチャンネル数とトラックの割り当てが仕様書どおりか、開始タイムコードが指定の値かを確かめます。差し戻しの原因は、運用パターンそのものより、音声がステレオ1本にまとめられていたり、タイムコードが00:00:00:00で始まっていたりする例が目立ちます。
よくある質問
OP1aとOP1Aは違うものですか
同じものです。規格名はOP1aですが、ソフトによっては大文字でOP1A、MediaInfoではOP-1aと表示されます。
MXFで書き出せばOP1aになりますか
ソフトと設定によります。Avid Media Composerの通常の書き出しやメディア作成ではOP-Atomになることがあるため、書き出し形式でOP1aを明示して選んでください。
OP1aの中の字幕データは残せますか
OP1aのMXFには、字幕などのVANCデータを映像と一緒に格納できます。格納の仕組みはMXFファイルとは?中身の構造と放送で使われる理由で解説しています。
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