XDCAM HD422.mxf
MPEG HD422 / エックスディーカム エイチディーヨンニーニー
ソニーのXDCAMのうち、MPEG-2 Long GOPで1920×1080の映像を4:2:2・50Mbpsで記録する形式です。MXF OP1aのファイルに収めて扱い、日本の放送局の番組納品や送出サーバーで標準的に使われています。
- 開発
- ソニー
- 映像圧縮
- MPEG-2 4:2:2P@HL、Long GOP
- ビットレート
- 50Mbps
- 解像度
- 1920×1080、1280×720
- 色差・ビット深度
- 4:2:2、8bit
- 音声
- リニアPCM 24bit/48kHz、8chまたは4ch
- ファイル形式
- MXF OP1a(SMPTE RDD 9)
- 記録メディア
- プロフェッショナルディスク、SxSメモリーカード
納品仕様書に「XDCAM HD422 50Mbps」と書いてあれば、求められているのはMPEG-2で圧縮した4:2:2の映像を、MXF OP1aのファイルに収めたものです。書き出しで迷うのは、同じXDCAMでも4:2:0の35Mbpsなど別の形式があり、編集ソフトのプリセット名が似ているためです。
XDCAM HD422が使われる場面
日本の放送局への番組納品で、最もよく指定される形式の1つです。仕様書では「MPEG HD422 50Mbps、MXF OP1a、1080/59.94i、音声24bit/48kHz」のように並べて書かれることが多く、中身はSMPTE RDD 9に沿ったMPEG HD422 Long GOP 50Mbpsで、映像は1920×1080/59.94i、音声はリニアPCMの24bit/48kHzという組み合わせが基本です。CM素材の搬入でも同じ形式が使われます。編集はProResなど扱いやすい形式で進め、完パケを書き出す最後の工程だけXDCAM HD422にするのが一般的な流れです。
撮影の現場では、ソニーの肩載せ型カムコーダーがこの形式でプロフェッショナルディスクやSxSカードに記録します。局の中では送出サーバーやアーカイブが同じ形式で素材を持っているため、受け取ったファイルを変換せずに扱えます。完パケと白完の違いや納品までの工程は、完パケとは?白完(白カン)との違いと納品までの工程で詳しく扱っています。
XDCAM HD422の書き出し設定
Premiere Proでは、書き出しの形式を「MXF OP1a」にして、XDCAM HD 50の系統のプリセットから、放送のフレームレートに合うものを選びます。EDIUSやAvid Media ComposerもXDCAM HD422で書き出せます。
設定で確かめたい点は次の通りです。
- 走査方式が1080iの59.94で、フィールドの順序がトップファーストになっているか
- 色差が4:2:0ではなく4:2:2、ビットレートが35Mbpsではなく50Mbpsになっているか
- 音声が24bitで、仕様書どおりのチャンネル数とチャンネルの割り当てになっているか
- ラウドネスの値や、冒頭のカラーバーと無音の尺が局の指定に合っているか
書き出した後は、MediaInfoで映像の欄に 4:2:2@High と 50.0 Mb/s、全体の欄に OP-1a が出ているかを見ておくと、取り違えに気付けます。
XDCAM HD422の仕組みと画質
HD422の圧縮は、複数の画像をまとめて前後の差分で記録するLong GOPです。1枚ずつ独立して圧縮するProResなどに比べ、同じ画質をずっと小さいファイルで運べます。50Mbpsで1時間の番組を書き出すと、映像部分は約22GBになります。
4:2:2は、色の情報を横方向に半分だけ間引く方式です。4:2:0に比べて赤や青の輪郭がにじみにくく、テロップのエッジやクロマキーの素材で差が出ます。ビット深度は8bitなので、グラデーションの多い映像を何度も再圧縮すると段差が目立つことがあり、グレーディングの作業用には向きません。
よくある質問
XDCAM HD422とXDCAM HDの違いは何ですか
どちらもMPEG-2のLong GOPですが、HD422は色差が4:2:2で50Mbps、XDCAM HDは4:2:0で18〜35Mbpsです。放送の納品で指定されるのはほとんどがHD422です。
XDCAM HD422はMacで書き出せますか
Premiere ProやAvid Media Composerを使えば、MacでもMXF OP1aのXDCAM HD422を書き出せます。書き出し後は、MediaInfoで形式を確かめてから納品してください。
XDCAM HD422はMP4に変換できますか
変換はできますが、MPEG-2のままではMP4に対応しない再生環境が多いため、H.264などに再エンコードするのが一般的です。その際、多チャンネルの音声とタイムコードが引き継がれているかを確かめてください。
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