3GP.3gp.3g2
3GPP file format / スリージーピー
第3世代携帯電話(3G)で動画を撮影・送受信するために決められたコンテナ形式です。MP4と同じISOBMFFの構造を持ち、ガラケーで撮った動画の多くがこの形式で残っています。
- 拡張子
- .3gp(3GPP)、.3g2(3GPP2)
- 種別
- コンテナ(入れ物)。ISOBMFFの派生形式
- 策定団体
- 3GPP(.3gp)、3GPP2(.3g2)
- 規格
- 3GPP TS 26.244
- MIMEタイプ
- video/3gpp、audio/3gpp、video/3gpp2
- 中に入る主な映像
- H.263、MPEG-4 Visual、H.264
- 中に入る主な音声
- AMR-NB、AMR-WB、AAC
.3gp や .3g2 のファイルは、ほとんどが2000年代のガラケーで撮影された動画です。昔の携帯電話のSDカードやパソコンへのバックアップから出てきて、今のスマホやパソコンで再生できずに困る、というのが典型的な出会い方です。
3GPファイルが使われる場面
3GPは、W-CDMA方式の携帯電話の標準化団体3GPPが、動画の撮影、メール添付、ストリーミングのために定めた形式です。国内ではNTTドコモのFOMAやソフトバンクの3G端末が .3gp を使い、CDMA2000方式のau端末では兄弟形式の .3g2 が使われました。
当時の端末は処理能力も回線速度も限られていたため、映像は176×144や320×240程度の小さな解像度で、H.263やMPEG-4 Visualで圧縮されるのが一般的でした。音声は通話と同じAMRという音声コーデックで入っていることが多く、音楽より人の声に向いた形式です。
現在は新しく3GPで撮影する機会はほぼなく、目にするのは古い携帯電話の動画を整理するとき、地域の記録映像や家族の動画を映像アーカイブとして残すときがほとんどです。
3GPの仕組みとMP4との違い
3GPは、MP4と同じISOBMFFという箱(ボックス)の構造でできています。ファイルの先頭にある ftyp ボックスのブランドが 3gp4 や 3gp5 のようになっている点がMP4との見分け方で、中の構造はほとんど同じです。
違いは、入れてよい中身の組み合わせにあります。3GPは携帯電話で確実に再生できるよう、コーデックや解像度の組み合わせを絞っています。そのため、MP4に対応したソフトでもAMR音声のデコードに対応していないと、映像は出るのに音が出ない、ということが起きます。
3GPファイルの開き方と変換
パソコンで再生するなら、VLCが映像とAMR音声の両方に対応しているので確実です。MacのQuickTime Playerでも開けるファイルが多いですが、音声の形式によっては音が出ません。
MP4に変換するときは、映像がH.264なら入れ物だけ移せる場合がありますが、H.263やMPEG-4 Visual、AMR音声の場合は、今の再生環境で扱いやすいH.264とAACへトランスコードするのが確実です。解像度が小さいため、変換後に拡大すると粗さが目立ちます。保存用には元の3GPも残しておくと安心です。
よくある質問
3GPはiPhoneで再生できますか
H.264とAACで記録された新しめの3GPなら再生できることがあります。H.263やAMR音声の古いファイルは再生できないことが多いので、パソコンでMP4に変換してから送るのが確実です。
3GPと3G2の違いは何ですか
中の構造はほぼ同じで、決めた標準化団体が違います。3GPはW-CDMA方式の3GPP、3G2はCDMA2000方式の3GPP2の形式で、国内ではau端末で撮った動画が3G2になっていることが多いです。
ガラケーの動画を画質良く残す方法はありますか
元の解像度より綺麗にはなりません。元の3GPをそのまま保存したうえで、見る用にMP4へ変換したファイルを並べて持っておくのが現実的です。
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