AVI.avi
Audio Video Interleave / エーブイアイ
Microsoftが1992年に発表した、Windows向けの動画ファイル形式です。RIFFという汎用の入れ物を土台にしており、中に入れるコーデックの自由度が高いため、DVの取り込みや編集の中間ファイル、計測用カメラの記録などで長く使われてきました。
- 拡張子
- .avi
- 種別
- コンテナ(RIFF形式を土台にした入れ物)
- 策定
- Microsoft(1992年)
- MIMEタイプ
- video/x-msvideo
- コーデックの見分け方
- FourCCという4文字の識別子(DVSD、MJPG、HFYU など)
- 中に入る主な映像
- DV、Motion JPEG、非圧縮、Grass Valley HQX、Ut Video、Xvid
- 大きなファイルへの対応
- OpenDML(AVI 2.0)の拡張で初期のサイズ上限を超えられる
AVIは30年以上前からある形式ですが、今でも現場で出会います。困るのは「開けない」ときで、その原因はAVIという入れ物ではなく、中に入っているコーデックがパソコンに入っていないことがほとんどです。
AVIファイルが使われる場面
2000年代までのWindowsの映像制作では、AVIが標準的な形式でした。ミニDVテープのカメラからIEEE 1394で取り込んだDV素材は、Windowsでは多くの場合AVIとして保存され、当時の映像アーカイブにはDV-AVIのファイルが大量に残っています。
放送や制作の現場では、Grass ValleyのEDIUSで使うHQXコーデックの中間ファイルがAVIです。EDIUSで編集する現場では、素材をHQXのAVIに変換してから編集することがあります。
ほかにも、日本で広く使われてきた動画編集ソフトのAviUtlは、AVIの入出力を基本にしていました。工場や研究所の計測用カメラ、監視カメラ、顕微鏡カメラの記録形式にも、非圧縮やMotion JPEGのAVIがよく使われます。可逆圧縮のUt VideoやHuffYUVのAVIを、画質を落とさない中間ファイルとして使う人もいます。
AVIファイルの開き方
WindowsのメディアプレーヤーでもAVIは開けますが、再生できるかどうかは中のコーデック次第です。VLCは主なコーデックを内蔵しているので、まずVLCで開いてみるのが確実です。MacのQuickTime Playerは多くのAVIを再生できないため、MacでもVLCを使います。
何のコーデックで入っているかは、MediaInfoでファイルを開くと映像の欄の「Codec ID」にFourCCとして表示されます。dvsd ならDV、MJPG ならMotion JPEG、というように、ここで次に何をすればよいかが決まります。
AVIが開けない・「コーデックがありません」と出るとき
中のコーデックがパソコンに入っていないときに起きます。EDIUSで書き出したHQXのAVIを別のソフトで開くには、そのパソコンにHQXのデコーダーが入っている必要があります。Ut VideoやHuffYUVも、それぞれのコーデックを入れれば開けます。
音声と映像がだんだんずれていくAVIもあります。AVIは可変フレームレートを前提にしていないため、スマホやゲーム録画など、フレームレートが揺れる映像を無理に入れたファイルで起きやすい症状です。フレームレートを固定して変換し直すと解消します。
AVIをMP4に変換するとき
中のコーデックがDVやMotion JPEG、非圧縮のAVIは、MP4にそのまま入れられないので、H.264などへの再エンコードが必要です。DVの素材はインターレースで、画面の縦横比も画素の形で表しているため、変換時にインターレース解除と縦横比の設定を確認します。アーカイブの保存用には元のAVIを残し、閲覧用に別のMP4を作るのが安全です。
よくある質問
AVIとMP4はどちらが画質が良いですか
入れ物の違いなので、画質は中のコーデックとビットレートで決まります。非圧縮や可逆圧縮のAVIは容量が大きいぶん劣化がなく、Web用には同じ映像をH.264のMP4にすると容量を大きく減らせます。
AVIファイルはiPhoneで再生できますか
標準のアプリではほぼ再生できません。VLCのアプリを使うか、パソコンでMP4に変換してから送ってください。
AVIはもう使われていないのですか
新しくAVIで納品を求められることは少なくなりましたが、EDIUSの中間ファイルや計測用カメラの記録、過去のDV素材のアーカイブなどでは今も現役です。
似ている形式との違い
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