MP4.mp4
MPEG-4 Part 14 / エムピーフォー
映像と音声を1つにまとめる汎用の入れ物(コンテナ)形式で、拡張子は.mp4です。ISO/IEC 14496-14で規格化され、Web配信やSNS投稿、スマホやカメラの記録まで最も広く使われています。
- 拡張子
- .mp4
- 種別
- コンテナ(入れ物)。中の映像はコーデックが別に決まる
- 規格
- ISO/IEC 14496-14(土台は ISO/IEC 14496-12 のISOBMFF)
- MIMEタイプ
- video/mp4
- 中に入る主な映像
- H.264、HEVC、AV1
- 中に入る主な音声
- AAC
- 記録に使う主な機器
- スマートフォン、XAVC S や XDCAM EX のカメラ
MP4はどこでも再生できる形式だと思われがちですが、同じ .mp4 でも開けるファイルと開けないファイルがあります。拡張子が示すのは入れ物の種類だけで、中に何のコーデックで入っているか、ファイルの最後まで正しく書き終わっているかは別の話だからです。
MP4ファイルが使われる場面
Web配信とSNSでは、MP4がほぼ標準です。YouTubeの推奨アップロード設定も、MP4の入れ物にH.264の映像とAACの音声を入れる形になっています。企業サイトの動画、社内共有、クライアントへの確認用ファイルも、多くは「H.264のMP4」で書き出します。
撮影でも、スマートフォンやソニーのXAVC Sのカメラ、XDCAM EXのカムコーダーがMP4で記録します。放送局への最終納品はMXFが一般的ですが、確認用の試写ファイルや番組宣伝のWeb用素材はMP4で作られることが多いです。
MP4ファイルの開き方
Windowsは「メディアプレーヤー」、MacはQuickTime Playerで、中身がH.264ならそのまま再生できます。映像がHEVCやAV1だと、OSやパソコンの世代によっては再生できないので、そのときはVLCを使うか、MediaInfoで映像の欄を見て中身を確かめます。
MP4に書き出す・変換するときの注意
Webに置くMP4は、ファイルの目次にあたる moov という部分をファイルの先頭に置いておくと、ダウンロードの途中から再生が始まります。ffmpegでは -movflags +faststart、HandBrakeでは Web Optimized の項目にチェックを入れるとこの形になります。
H.264とHEVCのどちらで入れるかは、ファイルサイズと再生できる環境の釣り合いで決めます。判断の軸はH.264とH.265(HEVC)の違いで解説しています。
MOVやMKVからMP4に移すとき、中身がH.264やHEVCとAACなら再エンコードせずに入れ物だけ移せます。放送素材のように音声が8チャンネルあるファイルでは、変換ソフトによってステレオ1本しか残らないことがあるので、変換後にチャンネル数を確かめてください。
MP4が開けない・壊れたとき
録画中にカメラの電源が落ちた、スマホの画面録画が途中で止まった、というMP4は、最後に書くはずの moov が無いため、容量はあっても再生できません。同じ機種で正常に撮れたMP4を手本にして目次を作り直す修復ツールで、救える場合があります。
一方、中身の映像が再生環境のサポート外という場合は、ファイルは壊れていません。Premiere ProやDaVinci Resolveで読めるか、別のプレーヤーで開けるかで、どちらの原因かを切り分けられます。
よくある質問
MP4とMPEG-4は同じものですか
MPEG-4は映像や音声の符号化方式から入れ物までを含む規格群の名前で、MP4はその中の入れ物の規格(Part 14)を指します。「MPEG-4で書き出す」と言う場合、多くはH.264の映像をMP4に入れたファイルのことです。
MP4の画質を落とさずに容量を小さくできますか
入れ物を変えても容量はほとんど変わりません。容量を下げるにはビットレートを下げるかHEVCなどの圧縮効率の高いコーデックで再エンコードする必要があり、そのぶん画質か再生できる環境のどちらかを譲ることになります。
MP4は放送局の納品に使えますか
最終的な完パケの納品では、MXFなどが指定されるのが一般的です。MP4は試写用や確認用、Web向けの素材として求められることが多いので、納品仕様書の指定に従ってください。
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