コンテナ・ファイル形式収録アーカイブ配信

MKV.mkv.mka.mks

Matroska Video / エムケーブイ

映像・音声・字幕のトラックをいくつでも1ファイルに入れられる、オープンな動画コンテナ形式です。IETFでRFC 9559として規格化され、OBS Studioの録画や映像アーカイブ、多言語の字幕付き動画に使われます。

拡張子
.mkv(音声だけなら .mka、字幕だけなら .mks)
種別
コンテナ(入れ物)。中の映像はコーデックが別に決まる
規格
IETF RFC 9559(2024年)
MIMEタイプ
video/matroska
中に入る主な映像
H.264、HEVC、AV1、VP9、FFV1
中に入る主な字幕
SRT、ASS、PGS
開ける主なソフト
VLC、mpv、DaVinci Resolve、OBS Studio(書き出し)

MKVは、ファイルが途中で壊れても手前までは残りやすく、字幕や音声を何本でも入れられる便利な入れ物です。その一方で、編集ソフトやテレビ、スマホの中には読めないものがあり、「録画はMKV、使うときはMP4に移す」という二段構えが定番になっています。

MKVファイルが使われる場面

身近なのは、配信や画面録画に使うOBS Studioです。録画の保存形式にMKVを選んでおくと、途中でソフトが落ちたりパソコンが止まったりしても、そこまでの録画が再生できる形で残ります。OBS Studioには、録画後にMKVをMP4へ移す「録画の再多重化(Remux Recordings)」の機能が付いています。

映像アーカイブの分野では、可逆圧縮のFFV1をMKVに入れる組み合わせが、フィルムやビデオテープをデジタル化するときの保存形式として使われています。どちらも仕様が公開されていて、特定の企業のソフトが無くなっても読めることが評価されています。

多言語の作品では、日本語・英語の音声トラックと、複数言語の字幕トラックを1本にまとめる用途でも使われます。字幕はテキストのASSやSRT、Blu-ray由来の画像字幕PGSをそのまま入れられます。

MKVファイルの開き方

VLCやmpvなら、ほぼすべてのMKVを再生できます。Windows 10以降の標準プレーヤーも多くのMKVを再生しますが、中の映像がHEVCやAV1だと追加の拡張機能が必要になることがあります。MacのQuickTime PlayerはMKVに対応していないので、VLCを使うのが早道です。

編集ソフトの対応はまちまちです。DaVinci Resolveは中の映像がH.264やHEVC、VP9なら読み込めますが、それ以外のコーデックだと読めず、音声の形式によっては音が出ません。ソフトによってはMKVそのものを読み込めないこともあります。その場合は、次の方法でMP4かMOVに移してから使います。

MKVをMP4に変換するとき

中の映像がH.264やHEVC、音声がAACなら、再エンコードせずに入れ物だけ移すリラップができます。OBS Studioの再多重化や、ffmpegで -c copy を付けて出力を .mp4 にするだけです。

注意したいのは、MP4に入らないものがMKVには入っていることです。ASSやPGSの字幕はMP4に移せず、字幕の装飾や位置も失われます。音声がFLACやVorbisなど、MP4での再生環境が限られる形式の場合は、音声だけAACに変換します。字幕を残したいなら、先にMKVから字幕トラックだけを取り出して、別のファイルとして保存しておきます。字幕形式ごとの向き不向きは字幕ファイル形式の早見表にまとめています。

よくある質問

MKVとMP4はどちらが画質が良いですか

入れ物の違いなので、画質は中のコーデックとビットレートで決まります。MKVを選ぶ理由は画質ではなく、録画の壊れにくさや、字幕・音声を何本も入れられることです。

MKVはiPhoneで再生できますか

標準の写真アプリやファイルアプリでは再生できません。VLCなどのアプリを入れるか、MP4に変換してから送ってください。

MKVの字幕を取り出すにはどうすればいいですか

MKVToolNixやffmpegを使うと、字幕トラックだけを元の形式のまま取り出せます。テキストの字幕ならSRTやASSのファイルに、画像字幕なら .sup のファイルになります。

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名前主に使う場面MKVとの違い
MP4Web配信・SNS投稿再生できる機器やソフトが圧倒的に多い。入れられる字幕やコーデックはMKVより限られる
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MOV編集素材・ProRes運用編集ソフトとの相性が良い。MKVは録画や保管には向くが、編集素材としては扱いにくいことがある

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