HQX
Grass Valley HQX / エイチキューエックス
編集ソフトEDIUSの標準的な中間コーデックです。旧カノープスが開発し、現在はGrass Valleyの名前で提供されています。8bitと10bit、アルファチャンネルに対応し、AVIやMOV、MXFに格納して使われます。
- 正式名
- Grass Valley HQX(旧称 Canopus HQX)
- 用途
- EDIUSでの編集用の中間コーデック
- ビット深度
- 8bit、10bit
- 色の形式
- 4:2:2、アルファチャンネル付きも可
- フレームサイズ
- 24×24〜8192×4320(EDIUS 11のマニュアル記載)
- ビットレート
- 画質とデータ量の釣り合いを取る可変ビットレート
- 主な入れ物
- AVI、MOV、MXF
- 配布
- Windows用とMac用のコーデックパックを無償で配布
EDIUSで作業している相手から受け取ったAVIやMOVが、Premiere ProやDaVinci Resolveで開けない。原因として多いのが、中身がHQXという中間コーデックになっているケースです。HQXはEDIUSの中で快適に編集するために作られた形式で、EDIUS以外の環境では無償のコーデックを入れてはじめて読めます。
HQXが使われる場面
EDIUSは日本発の編集ソフトで、放送局や制作会社、映像ジャーナリストなどに長く使われてきました。HQXはそのEDIUSで、カメラ素材を取り込むときの変換先や、作業途中の書き出し、エフェクトをかけた部分のレンダリングに使われます。
H.264やH.265のLong GOP素材は、4Kになると編集ソフトでの再生が重くなります。EDIUSでは、こうした素材をいったんHQXに変換し、フレームごとに独立した軽い素材にしてから編集する運用がよく取られます。アルファチャンネルを持てるので、テロップやCGを透過のまま別の工程へ渡すときにも使われます。
HQXの仕組みとHQとの違い
HQXはフレームごとに独立して圧縮するオールイントラのコーデックで、ビットレートは絵柄に応じて変わる可変方式です。何度か変換を重ねても画質の劣化が少ないことを重視して設計されています。
前身にあたるHQは8bitの形式で、HQXは10bitまで扱えるように拡張されたものです。現在のEDIUSでは8bitと10bitの両方を選べます。10bitの素材や、Log収録でグレーディングを予定している素材を扱うなら、10bitで書き出すのが安全です。
HQXのファイルを開くには
EDIUSがない環境では、Grass Valleyが無償で配布しているHQXのコーデックパックを入れると、ほかの編集ソフトでも読めるようになります。Windows用とMac用があります。
FFmpegはHQXのデコードに対応しているので、コーデックを入れられない環境でも、FFmpegでProResやDNxHRなどに変換すれば扱えます。ただしFFmpegでHQXに書き出すことはできません。
HQXが開けない・読み込めないとき
コーデックパックを入れても読めない場合は、編集ソフトやOSのバージョンとの組み合わせで読み込めていないことが考えられます。確実なのは、送り手のEDIUS側でProResやDNxHRに書き出し直してもらうことです。受け渡しの前に、相手の編集ソフトが何かを確かめて、共通で読める中間コーデックを決めておくと手戻りがなくなります。
よくある質問
HQXコーデックはどこでダウンロードできますか
Grass ValleyのEDIUSのWebサイトで、Windows用とMac用のコーデックパックが無償で配布されています。インストールすると、EDIUSがない環境でもHQXの読み込みと書き出しができます。
HQXとProResはどちらで書き出すべきですか
EDIUSの中だけで作業が完結するならHQXが軽く扱えます。別の編集ソフトやポスプロ、放送局に渡すなら、受け取り側で確実に読めるProResかDNxHRを選ぶほうが安全です。
拡張子が.hqxのファイルは動画ですか
動画ではありません。.hqxはBinHexという、Macのファイルを文字データに変換して送るための古い形式です。HQXコーデックの動画は、拡張子が.aviや.mov、.mxfになります。
似ている形式との違い
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