MediaInfo
メディアインフォ
動画・音声ファイルのコンテナ、コーデック、ビットレート、フレームレート、音声チャンネル、タイムコードなどを一覧で表示する無償のオープンソースソフトです。ファイルを落とすだけで中身が分かるため、開けないときや納品前の確認で最初に使われます。
- 開発元
- MediaArea.net SARL
- ライセンス
- BSD 2-Clause(オープンソース)
- 形態
- 画面で操作する版、コマンドライン版、ライブラリ
- 対応OS
- Windows、macOS、Linux、Android、iOS
- ブラウザ版
- MediaInfoOnline(ファイルはサーバーに送らず、ブラウザの中で解析する)
- コマンドライン版の出力
- テキスト、HTML、XML、JSON、EBUCore、PBCore
「このファイル、何で撮ったのか分からない」「仕様書どおりに書き出せているか自信がない」というとき、編集ソフトを立ち上げる前にMediaInfoへファイルを落とすのが現場の定番です。拡張子では分からない中身のコーデック、フレームレート、音声チャンネル数が、数秒で一覧になります。
MediaInfoの現場での使われ方
もっとも多いのは、受け取った素材の確認です。カメラのカードから来たMXF、配信サービスから落としたMP4、他社から届いたMOVを開く前にMediaInfoで見て、編集ソフトで読めそうか、変換が要るかを判断します。
納品前の自己チェックにも使われます。納品仕様書に「XDCAM HD422 50Mbps、MXF OP1a、音声8チャンネル、開始タイムコード 10:00:00:00」とあれば、書き出したファイルをMediaInfoで開き、同じ項目を一つずつ照らし合わせます。
トラブルの相談でもよく登場します。編集ソフトや変換ソフトのサポート窓口、利用者どうしのフォーラムでは「MediaInfoのテキスト表示を貼ってください」と求められることが多く、ファイルの状態を他人に伝える共通の書式になっています。アーカイブの現場では、コマンドライン版でXMLやJSONを書き出し、素材台帳のメタデータとして取り込む使い方もあります。
MediaInfoの使い方と表示の切り替え
画面版は、ウィンドウにファイルをドラッグするだけです。最初の表示は要点だけなので、表示形式をテキスト(Text)やツリー(Tree)に切り替えると、全項目が並びます。人に送るならテキスト表示をそのままコピーするのが確実です。
コマンドライン版の主な書き方は次の通りです。
- 標準の表示:
mediainfo input.mxf - 内部の項目まで全部出す:
mediainfo -f input.mxf - JSONで出す:
mediainfo --Output=JSON input.mxf
ソフトを入れられないパソコンでは、ブラウザ版のMediaInfoOnlineが使えます。解析はブラウザの中で行われ、ファイルは外部に送られません。
MediaInfoで見るべき項目
放送や業務の素材で確かめることが多い項目は次の通りです。
| 項目 | 分かること |
|---|---|
| Format profile(全般) | MXFの運用パターン。 |
| Commercial name |
|
| Bit rate | ビットレート。可変の場合は平均値 |
| Frame rate / Frame rate mode | フレームレートと、固定か可変か |
| Scan type / Scan order | インターレースかプログレッシブか、どちらのフィールドが先か |
| Chroma subsampling / Bit depth | 4:2:2か4:2:0か、8bitか10bitか |
| Channel(s) | 音声のチャンネル数。ストリームごとに表示される |
| Time code of first frame | 開始タイムコード |
開始タイムコードは、書き出し設定を間違えると 00:00:00:00 に戻ってしまう項目なので、局納品では必ず見ておきます。
OP-AtomのMXFを1本だけ開くと、映像か音声のどちらか1トラックしか表示されません。故障ではなく、その形式の仕様です。
よくある質問
MediaInfoは無料で安全に使えますか
無償のオープンソースソフトで、業務でも使えます。ファイルを読んで情報を表示するだけで、中身を書き換えることはありません。入手は開発元のMediaAreaの公式サイトからにしておくと安心です。
MediaInfoで字幕が入っているか分かりますか
字幕のデータがストリームとして入っていれば、「Text」の欄が表示されます。ただしMXFのVANCに入った字幕のように、形式によっては表示されないことがあります。仕組みはMXFファイルとは?中身の構造と放送で使われる理由で解説しています。
MediaInfoの表示とffprobeの表示が違うのはなぜですか
コーデック名や項目名の付け方が、それぞれのソフトの流儀で違うためです。MediaInfoは AVC や XDCAM HD422 のような呼び名で、ffprobeは h264 や mpeg2video のようなFFmpeg内部の名前で表示します。
この用語を扱ったコラム
似ている形式との違い
| 名前 | 主に使う場面 | MediaInfoとの違い |
|---|---|---|
| ffprobe | 自動チェック・スクリプト | FFmpegに同梱のコマンド。表記はFFmpeg内部の名前で、プログラムで受け取る用途に向く |
| VLC media player | 再生して確かめる | コーデック情報の画面で主な項目は見られるが、運用パターンやタイムコードなど業務用の情報は出ない |
関連する用語
最終更新