Subtitle Edit
サブタイトルエディット
字幕ファイルを作成・編集・変換する無料のオープンソースソフトです。380以上の字幕形式を読み書きでき、音声波形を見ながらのタイミング調整、画像字幕のOCR、一括変換までを1つの画面で扱えます。
- 開発
- Nikolaj Olsson(Nikse)とコミュニティ
- 価格
- 無料
- ライセンス
- オープンソース(MIT License)
- 対応OS
- Windows、macOS、Linux
- 扱える字幕形式
- 380以上(SRT、WebVTT、TTML、EBU STL、SCC、ASSなど)
- 画像字幕の扱い
- Blu-ray SUP、VobSub、DVB字幕の編集とOCRでのテキスト化
- 主な機能
- 波形表示、ビジュアル同期、よくある間違いの修正、一括変換、焼き付け、自動翻訳
字幕のタイミングが全体に0.5秒ずれている、SRTをWebVTTにしたい、DVDの字幕をテキストで取り出したい。そうした字幕ファイルの「ちょっとした直し」の多くは、Subtitle Editで片付きます。無料で使え、扱える形式が380を超えるため、形式の違うファイルを受け取ったときの受け皿として重宝されます。
Subtitle Editの現場での使われ方
多いのは、Web配信や動画配信サービス向けの字幕の最終調整です。翻訳者や字幕制作会社から届いたSRTを映像と突き合わせ、表示の開始・終了を波形に合わせて詰めてから、納品先の指定形式で書き出します。YouTube向けにSRTを、配信プラットフォーム向けにTTMLやWebVTTを、という書き分けも同じ画面で済みます。
もう1つの定番が、画像字幕のテキスト化です。Blu-rayのPGS(.sup)やDVDのVobSubは字幕が画像で入っているため、そのままでは文字を直せません。Subtitle EditのOCRで文字に起こせば、過去作品の字幕を配信用に作り直す素材になります。
Subtitle Editの基本の使い方・構成例
基本の流れは次の通りです。
- 字幕ファイルを開き、同じ画面に映像ファイルを読み込む
- 音声波形を表示し、台詞の山に合わせて各字幕の開始・終了をドラッグで調整する
- 「よくある間違いの修正」で、表示時間の重なり、短すぎる表示、長すぎる行をまとめて直す
- 保存時に形式を選んで書き出す。複数ファイルなら一括変換を使う
全体が一定の秒数ずれている場合は、1つずつ直す必要はありません。ビジュアル同期で最初と最後の台詞の位置を合わせれば、間の字幕がまとめて補正されます。
Subtitle Editでつまずきやすい点
日本語の字幕で多いのが文字化けです。古いツールで作られたSRTはShift_JISで保存されていることがあり、文字コードを取り違えると読めなくなります。開くときに文字コードを確かめ、書き出しは多くの環境で読めるUTF-8にそろえると事故が減ります。
次に、フレーム単位の形式への変換です。SCCのようにタイムコードで時刻を持つ形式へ書き出すときは、映像のフレームレートの設定を合わせないと、後半にいくほど字幕がずれます。29.97fpsの素材なら、ドロップフレームかどうかも確認が必要です。
日本の地上波の字幕放送で使うARIB STD-B36などの形式は、Subtitle Editの対応一覧に入っていません。放送用の字幕を作る場合は、専用の字幕制作ソフトが別に必要です。
よくある質問
Subtitle EditでSRTをWebVTTに変換するには
SRTを開いて、保存時の形式でWebVTTを選ぶだけです。複数のファイルをまとめて変える場合は一括変換の機能を使います。形式ごとの違いは字幕ファイル形式の早見表|SRT・WebVTT・TTML・ARIBの使い分けで整理しています。
Subtitle EditはMacで使えますか
使えます。現在の版はWindowsに加えてmacOSとLinuxの配布物が用意されています。macOS版は動画の再生と変換に使う部品(mpvとFFmpeg)を同梱しているので、別途インストールする必要はありません。
Subtitle Editで字幕を動画に焼き付けられますか
焼き付けの機能があり、字幕を映像に直接描き込んだ動画を書き出せます。SNS向けなど、プレイヤー側で字幕を表示できない場面で使われます。
Subtitle EditでARIB字幕は開けますか
開けません。対応一覧にARIB系の形式は含まれていないため、放送のTSやMXFに入った字幕を取り出すには、ARIB字幕に対応した専用のツールが必要です。
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似ている形式との違い
| 名前 | 主に使う場面 | Subtitle Editとの違い |
|---|---|---|
| Aegisub | ASS字幕の装飾・位置指定 | 字幕の見た目(フォント、位置、エフェクト)を作り込む用途が中心。形式変換の幅はSubtitle Editのほうが広い |
| SRT | もっとも広く使われる字幕ファイル | Subtitle Editで作る・直す対象の形式。ソフトではなくファイルの書式 |
| 放送字幕の制作ソフト | 地上波の字幕放送 | ARIBの字幕形式を扱う専用ソフト。Subtitle Editの対応一覧には日本の放送字幕の形式が入っていない |
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