VobSub.idx.sub
ボブサブ
DVDの字幕を画像のまま抜き出して保存する形式です。タイミングと色の情報を持つテキストの .idx と、字幕の絵そのものが入ったバイナリの .sub の2つで1組になります。
- 拡張子
- .idx(索引・パレット)と .sub(字幕画像)の2ファイル
- 字幕の持ち方
- 文字ではなくビットマップ画像
- 色数
- 1枚の字幕につき4色。16色のパレットから選ぶ
- 元になるもの
- DVD-Videoのサブピクチャー(字幕ストリーム)
- MKVでの格納
- コーデックIDは S_VOBSUB
- 扱える主なソフト
- VLC、MKVToolNix、Subtitle Edit、HandBrake
.idx と .sub という2つのファイルが並んでいたら、それはDVDから抜き出した字幕です。中身は文字ではなく画像なので、テキストエディタで開いても台詞は読めませんし、検索や誤字の修正もできません。
VobSubが使われる場面
DVD-Videoの字幕は、映像とは別のサブピクチャーという画像のストリームとしてディスクに収録されています。1タイトルに最大32本まで持てるため、日本語・英語・解説用といった字幕を切り替えられます。これをディスクのVOBファイルから取り出して、単体のファイルとして保存したものがVobSubです。
現場で出会うのは、主に過去の作品を扱うときです。DVDでしか残っていない番組や映画を配信用に作り直す、ライブラリを整理してアーカイブに移す、といった作業で、字幕の素材として手元にあるのがVobSubだけという状況がよく起きます。個人の視聴環境では、DVDをリッピングしてMKVに字幕ごと入れる用途で広く使われてきました。
VobSub(idx/sub)の開き方と再生方法
再生だけならVLCで動画を開き、同じフォルダに同じ名前の .idx と .sub を置けば字幕が表示されます。.idx だけ、.sub だけでは表示できません。
.idx はテキストファイルで、字幕画像の大きさ、16色のパレット、各字幕の表示時刻と .sub の中の位置が書かれています。色がおかしいときは、この中の palette: の行を見ると原因が分かることがあります。
MKVToolNixを使えば、2つのファイルを1本のMKVに字幕トラックとして格納できます。この場合、.idx の内容はトラックの設定情報に、字幕画像は1枚ずつのブロックに収まります。
VobSubをSRTに変換するとき
画像の字幕をテキストにするには、OCRで文字を読み取るしかありません。Subtitle EditにはVobSubを読み込んでOCRにかけ、SRTとして書き出す機能があります。
変換で気をつけたい点は次の通りです。
- DVDの字幕は解像度が低く、4色で描かれているため、日本語の画数の多い漢字やルビは読み違いが出やすい
- 斜体や色分けで話者を区別していた情報は、SRTにすると失われる
- 画面上部に出る字幕など、表示位置の指定は残らないことが多い
読み取った後は、映像と照らし合わせて全文を確認する前提で作業時間を見積もると無理がありません。
VobSubが表示されない・読み込めないとき
いちばん多いのは、2つのファイルの名前がそろっていないケースです。movie.idx と movie.sub のように拡張子の前をそろえます。次に多いのが、編集ソフトに直接読み込もうとするケースで、Premiere ProやDaVinci Resolveなどの編集ソフトは画像の字幕をそのまま字幕トラックとして扱えないことが多いです。編集で使うならSRTに変換するか、映像に焼き付けて書き出します。
よくある質問
idxとsubはどちらか片方だけで使えますか
使えません。.idx は時刻と色の索引、.sub は画像の本体なので、必ず2つをそろえて同じフォルダに置きます。
VobSubの字幕の色や大きさは変えられますか
色は .idx のパレットを書き換えれば変えられます。大きさや書体は画像として描かれているため、後から変えることはできません。変えたいならOCRでテキストにしてから作り直します。
VobSubとPGSは何が違いますか
どちらも画像の字幕ですが、VobSubはDVD用、PGSはBlu-ray用です。PGSのほうが高い解像度と多くの色を扱えます。
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