字幕形式字幕制作納品配信

DFXP.dfxp.xml

Distribution Format Exchange Profile / ディーエフエックスピー

W3Cの字幕形式TTMLが、勧告される前に使っていた名前です。FlashやSilverlightの時代に広まったため、いまも拡張子 .dfxp や字幕形式の選択肢の名前として残っています。中身はXMLで書いたTTMLの字幕です。

拡張子
.dfxp(.xml のこともある)
正体
TTML1 の策定途中の名前(Timed Text Authoring Format の配布用プロファイル)
策定
W3C
形式
XML
TTML1で定義された3つのプロファイル
DFXP Transformation、DFXP Presentation、DFXP Full
古いファイルの名前空間
策定途中の ttaf1(例 2006/10/ttaf1)を使っているものがある
アップロードできる主な場所
YouTube(.dfxp、.ttml)

字幕の書き出し先の一覧に「DFXP」と「TTML」が並んでいて、どちらを選べばよいか迷うことがあります。DFXPはTTMLの古い名前で、中身はどちらもXMLで書いた同じ系統の字幕です。違いが出るのは、いつの時代のツールで作られたファイルかという点です。

DFXPが使われる場面

DFXPという名前が広まったのは、Web動画の再生にFlashやSilverlightが使われていた2000年代後半です。W3Cが策定中だった字幕形式は「Timed Text Authoring Format 1.0 Distribution Format Exchange Profile」という名前で、Flashの字幕表示コンポーネントなどがこれを読み込んだため、字幕制作の業界では略称のDFXPが定着しました。FLVの動画にDFXPの字幕を組み合わせる形は、当時のWeb動画でよく使われました。

現在も、YouTubeは .dfxp のファイルをそのまま受け付けます。字幕制作ソフトや文字起こしサービスの書き出し形式にも「DFXP」の名前が残っており、動画配信事業者の納品仕様で、TTMLの拡張子として .dfxp が挙げられていることもあります。制作の現場では、昔の案件のアーカイブから出てきた字幕を、今の形式に移し替えるときに出会うことも多い形式です。

DFXPとTTMLの関係

W3Cでの策定中はDFXPと呼ばれていた規格は、勧告に至る過程でTTML(Timed Text Markup Language)1.0と改名され、2010年に勧告されました。TTML1の中には、変換向け(Transformation)、表示向け(Presentation)、全機能(Full)という3つのプロファイルがあり、それぞれの名前にいまも「DFXP」が付いています。

つまり、勧告後に作られた .dfxp のファイルは、拡張子が違うだけのTTMLです。中身の先頭にある <tt> 要素の名前空間が http://www.w3.org/ns/ttml なら、TTMLとしてそのまま扱えます。

DFXPが読み込めないとき

問題になりやすいのは、勧告前の古いDFXPです。策定途中の版では名前空間が ttaf1 を含む別の値(http://www.w3.org/2006/10/ttaf1 など)になっており、今のTTMLやIMSCだけを想定したツールでは、正しい字幕として認識されないことがあります。テキストエディタで先頭を見れば、どちらの世代のファイルかすぐに分かります。

古いDFXPを今の納品に使うときは、字幕ソフトで読み込んで、納品先が指定するTTMLやIMSC1として書き出し直すのが確実です。名前空間の文字列だけを書き換える方法もありますが、属性の書き方も版によって違うので、書き出し後に納品先の検証ツールで確認します。

よくある質問

DFXPファイルは何で開けますか

中身はXMLなので、テキストエディタやブラウザで読めます。動画と重ねて確認したいなら、DFXPに対応した字幕ソフトで読み込むか、YouTubeにアップロードしてプレビューします。

DFXPとTTMLはどちらを選べばよいですか

納品先の指定に合わせます。指定がなければ、今の名前であるTTMLを選ぶのが無難です。拡張子だけ .dfxp を求められる場合もあるので、仕様書の表記を確認してください。

DFXPの拡張子を .ttml に変えても使えますか

名前空間が http://www.w3.org/ns/ttml の、勧告後の形で書かれたファイルなら、多くの場合そのまま使えます。ttaf1 の名前空間を使った古いファイルは拡張子を変えても中身が古い版のままなので、字幕ソフトで書き出し直す必要があります。

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似ている形式との違い

名前主に使う場面DFXPとの違い
TTML配信サービスへの字幕納品DFXPの今の名前。策定の途中でTTMLに改名され、2010年にW3Cの勧告になった
IMSC1配信・IMFの字幕TTMLの機能を配信向けに絞った規格。現在の納品で指定されるのはDFXPよりこちらが多い
SAMIWindows Media時代の字幕マイクロソフトが作ったHTMLに似た字幕形式。DFXPと同じくWeb動画の初期に使われた

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