OP-Atom.mxf
MXF Operational Pattern Atom / オーピーアトム
MXFの運用パターンの1つで、映像と音声を1トラックずつ別々のファイルに分けて持つ形です。SMPTE ST 390で規定され、Avid Media ComposerのメディアファイルやパナソニックのP2カードで使われています。
- 正式名称
- MXF Specialized Operational Pattern Atom
- 規格
- SMPTE ST 390
- 拡張子
- .mxf
- ファイルの構成
- 1ファイルに1トラック(映像1本、または音声1チャンネル)
- MediaInfoでの表示
- Format profile が OP-Atom
- 主な利用先
- Avid Media Composerのメディアファイル、パナソニックのP2カード
- 対になる運用パターン
- OP1a(映像と音声を1ファイルに格納)
MXFを1本だけ開いたら映像しか映らず、音が出ない。そういうときは、そのファイルがOP-Atomかどうかを疑います。OP-Atomは映像と音声を別々のファイルに分けて持つので、1本だけ取り出すと音声が付いてこないのです。
OP-Atomが使われる場面
いちばん身近なのは、Avid Media Composerです。素材を取り込み(インポート)したり、トランスコードやコンソリデートをしたりすると、Media ComposerはメディアをOP-AtomのMXFとして Avid MediaFiles/MXF/1 のような番号付きフォルダに書き出します。DNxHDなどの映像が1ファイル、音声がチャンネルごとに1ファイルずつ並び、編集ソフト側がデータベースでそれらを1つのクリップとして束ねています。
撮影の現場では、パナソニックのP2カードが代表例です。カードの CONTENTS フォルダの下に VIDEO と AUDIO と CLIP が分かれていて、映像と各音声チャンネルのMXF、それらを結び付けるXMLが別々に保存されます。AVC-IntraやDVCPRO HDの素材は、この構造のまま編集ソフトに読み込むのが基本です。
OP-Atomの仕組み
1ファイルに1トラックしか入れない代わりに、中の構造がほぼ決まっているのがOP-Atomの特徴です。編集ソフトから見ると、音声チャンネルを1本だけ差し替える、映像だけ再レンダリングする、といった操作がファイル単位でできるため、編集中のメディア管理に向いています。
その代わり、ファイル同士のつながりはファイルの外側(AvidのデータベースやP2のXML)に頼っています。受け渡しの単位が「ファイル」ではなく「フォルダ」になる点が、OP1aとの大きな違いです。
OP-Atomのファイルが開けない・音が出ないとき
よくある原因は次の通りです。
- 映像のMXFだけをコピーした。音声は別ファイルなので、同じクリップの音声MXFも一緒に渡す必要がある
- P2カードから
VIDEOフォルダだけを抜き出した。CONTENTSフォルダごと、できればカードの中身を丸ごとコピーする - Avidのメディアフォルダを別のマシンに移したら素材がオフラインになった。フォルダ内の
msmMMOB.mdbとmsmFMID.pmrを削除してMedia Composerを起動し直すと、データベースが作り直されて認識されることが多い
他の人に素材を渡すなら、Media ComposerからOP1aのMXFかMOVで書き出してしまうのが確実です。編集の構成ごと渡したいときは、OP-AtomのメディアにAAFを添えるのがAvid同士では一般的です。
よくある質問
OP-AtomのMXFはVLCで再生できますか
映像ファイルは再生できることが多いですが、音声は別ファイルなので鳴りません。音も確認したいなら、編集ソフトでクリップとして読み込むか、OP1aやMOVに書き出してから再生してください。
OP-AtomとOP1aはどちらを納品に使いますか
放送局への納品では、1本で完結するOP1aが指定されるのが一般的です。OP-Atomは編集作業中のメディア管理や、Avidで編集する相手に素材を渡す用途が中心です。
Avid MediaFilesのMXFをPremiere ProやDaVinci Resolveで使えますか
どちらもOP-AtomのMXFを読み込めますが、映像と音声が別ファイルなので、クリップとして組み直す手間がかかります。可能ならAvid側でAAFを書き出して、それと一緒に読み込む方が素材のつながりを保てます。
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