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OpenTimelineIO.otio.otioz.otiod

OpenTimelineIO / オープンタイムラインアイオー

編集のタイムラインを、特定のソフトに縛られない形で書き表すためのオープンソースの形式とライブラリです。Pixarが始め、現在はAcademy Software Foundationのプロジェクトとして開発されています。

拡張子
.otio(本体)、.otioz(素材ごとまとめたZIP)、.otiod(素材ごとまとめたフォルダ)
中身
JSONのテキスト
開発
Pixarが始め、現在はAcademy Software Foundation(ASWF)のプロジェクト
ライブラリ
C++とPythonのAPI
他形式との変換
アダプターと呼ぶ変換部品でEDL、FCP 7 XML、AAF、ALEなどを読み書きする
コマンドの変換ツール
otioconvert
対応する主なソフト
DaVinci Resolve(18.5以降で読み込み・書き出し)

OpenTimelineIOは、編集ソフトの書き出しメニューに並ぶ形式というより、プログラムでタイムラインを扱うための道具として生まれました。複数のソフトや自前のツールをつなぐ制作パイプラインの中で、形式ごとの変換を1か所にまとめる役目を担います。

OpenTimelineIOが使われる場面

いちばん使われているのは、アニメーションやVFXのスタジオの制作パイプラインです。編集ソフトのタイムラインをOTIOに変換し、ショットの一覧を作る、合成に回すカットの範囲を抜き出す、差し替えがあったショットを検出する、といった処理をPythonのスクリプトで行います。ソフトAからソフトBへの変換を組み合わせの数だけ用意する代わりに、いったんOTIOに落とせば、読み込みと書き出しの変換を1本ずつ用意するだけで済みます。

編集ソフトの側では、DaVinci Resolveが18.5からOTIOの読み込みと書き出しに対応しています。AAFやXMLで崩れていたタイムラインの受け渡しを、OTIOで試すという使い方ができます。

放送の制作現場では、今のところ標準の受け渡し形式にはなっていません。既存のEDLやAAFに対応した機材と手順がすでに整っているためです。一方で、編集データを自動で処理するツールを自社で作る場合には、各形式を直接解析するより手間が少なく済むことがあります。

OpenTimelineIOの仕組み

OTIOのタイムラインは、トラックの中にクリップ、ギャップ、トランジションが並ぶ入れ子の構造で表されます。クリップは素材への参照と、使う範囲(開始位置と長さ)を持ちます。時間は「値とレート」の組で持ち、タイムコードとの相互変換もライブラリが受け持ちます。

ほかの形式との変換は、アダプターと呼ぶ変換部品が受け持ちます。標準のインストールに入っているのはOTIO自身の形式だけで、EDLやFCP 7 XML、AAF、ALEなどのアダプターは別のパッケージとして追加します。

素材ごと受け渡したいときは、.otioz(ZIPにまとめる)か .otiod(フォルダにまとめる)の形で書き出すと、タイムラインが参照する素材をひとまとめにできます。

OpenTimelineIOへの変換で注意する点

OTIOは各ソフトのタイムラインの共通部分を表すための形式なので、ソフト固有の情報はすべてを運べません。

  • エフェクトやカラーの中身は、名前などの記録が残るだけで再現はされない
  • テロップや字幕の文字は、変換元と変換先のアダプターが対応していなければ落ちる
  • 変換の結果はアダプターの出来に左右されるため、同じ形式でもアダプターの版で差が出る

受け渡しに使う前に、実際の番組のタイムラインで往復させて、落ちる情報を確かめておくと安心です。EDLやAAFと比べた位置づけはEDL・AAF・XMEMLの違いでも触れています。

よくある質問

OTIOファイルは何で開けますか

DaVinci Resolveでタイムラインとして読み込めます。中身はJSONなので、テキストエディタで開いて構造を確かめることもできます。

OpenTimelineIOはEDLやXMLの代わりになりますか

変換のハブとしては使えますが、受け取る相手がOTIOに対応していなければ使えません。現状では、相手のソフトが確実に読めるEDLやXMEMLと並べて、選択肢の1つとして考えるのが現実的です。

OpenTimelineIOを使うにはプログラミングが必要ですか

Resolveで読み書きするだけなら不要です。形式の変換や一括処理をするなら、Pythonのライブラリか、コマンドの変換ツール otioconvert を使います。

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似ている形式との違い

名前主に使う場面OpenTimelineIOとの違い
EDLコンフォーム・VFXの発注カット点だけのテキストで方言も多い。OTIOはEDLを読み込む変換部品を持つ
XMEMLPremiere Pro・Resolveとの受け渡しFinal Cut Pro 7の形式で、ソフトの都合が構造に残っている
AAFMAへの受け渡し素材の埋め込みや音声処理まで運べるが、バイナリで扱いが重い

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