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LTO

Linear Tape-Open / エルティーオー

大容量のデータを長く保管するための磁気テープの規格です。映像業界では撮影素材や完成した番組の保管に使われ、LTFSで書き込めばファイルをフォルダのように扱えます。世代ごとに容量が増え、読み書きできる世代に制限があります。

正式名称
Linear Tape-Open(LTO Ultrium)
規格を推進する企業
Hewlett Packard Enterprise、IBM、Quantum
LTO-9の容量
非圧縮18TB(圧縮時45TB)
LTO-10の容量
非圧縮30TB(圧縮時75TB)、40TB版のカートリッジもある
世代の互換
LTO-9ドライブはLTO-8とLTO-9を読み書き可能。LTO-10ドライブはLTO-10だけ
ファイルとして扱う仕組み
LTFS(Linear Tape File System)

LTOは、何十TBもある撮影素材や過去の番組を、HDDより安く長く保管するために使うテープです。ただし「テープに書いておけば安心」とはいかず、世代の互換とファイルの書き方を決めておかないと、数年後に読み出せなくなることがあります。

LTOテープが使われる場面

いちばん多いのは、撮影素材と完成品の保管です。映画やドラマの撮影では、カメラのカードからHDDにコピーした素材を、撮影期間中や撮影後にLTOへ書き出し、HDDとは別の場所に置く運用が一般的です。コピーの正しさを確かめるために、ファイルのチェックサムをMHLなどで記録しておくこともあります。

放送局では、番組や素材のファイルを長期保管する映像アーカイブの記録媒体として使われます。多数のテープとドライブを収めたテープライブラリをMAMとつなぎ、よく使う素材はHDDに、使う頻度の低い素材はテープにと、階層を分けて持つ構成がよく見られます。テープはネットワークから切り離して保管できるので、ランサムウェア対策としてオフラインのコピーを持つ目的でも使われます。

LTOテープの仕組みとLTFS

LTOは磁気テープを巻いたカートリッジで、ドライブに入れて先頭から順に読み書きします。HDDのように好きな位置へすぐ移れないため、ファイルを取り出すにはテープを目的の位置まで送る時間がかかります。

以前はバックアップソフトごとの独自形式で書き込むのが普通で、書いたソフトが無いと中身を読めない問題がありました。LTO-5の世代から使われているLTFSは、テープにファイルの一覧を持たせる仕組みで、ドライブをつないだパソコンからはテープがフォルダのように見えます。映像の保管ではLTFSで書く運用が主流で、MXFやMOVのファイルをそのままの形で残せます。Archiware P5のような保管用のソフトもLTFSに対応しています。

LTOで間違えやすい点

世代の互換は必ず確認します。LTO-9のドライブはLTO-8とLTO-9のテープを読み書きできますが、LTO-10のドライブが扱えるのはLTO-10のテープだけです。昔の世代のテープを読むためのドライブを残しておくか、世代が変わる前に新しいテープへ移し替える計画が要ります。

容量の数字にも注意が必要です。カタログの大きいほうの値は2.5対1で圧縮できた場合の値で、映像ファイルは既に圧縮されているため、実際に入るのはほぼ非圧縮の容量です。LTO-9なら18TBを目安に計算します。

よくある質問

LTOテープは何年くらい保存できますか

メーカーは長期保存に耐えるとしていますが、実際に問題になるのはテープの寿命より、読めるドライブが手に入るかどうかです。世代が変わるたびに新しい世代へ移し替える前提で計画するのが現実的です。

LTOテープの中身をパソコンで見るにはどうすればいいですか

LTFSで書き込んだテープなら、LTOドライブをパソコンにつなぎ、LTFSのソフトを入れればフォルダとして見えます。独自形式で書いたテープは、書き込んだときと同じソフトが必要です。

LTOとHDDはどちらに保管すべきですか

作業中の素材はHDD、長く保管する素材はLTOと分けるのが一般的です。同じデータを両方に持ち、別々の場所に置いておくと、片方が壊れても復旧できます。

似ている用語との違い

名前主に使う場面LTOとの違い
HDD作業中の素材・短期の保管すぐに読み書きできるが、長期間の通電なしの保管や大量保存の単価ではテープに劣る
クラウドストレージ遠隔地での保管・共有手元に機材が要らないが、容量に応じて費用がかかり続け、取り出しにも料金がかかることがある
プロフェッショナルディスクXDCAMの収録・納品・保管光ディスクで1枚あたりの容量が小さい。デッキにそのまま入れて再生できる

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