押し・巻き
オシ・マキ
番組の進行や撮影の予定に対して、時間が遅れていることを「押し」、早く進めること、または早く進んでいることを「巻き」と呼ぶ現場用語です。生放送や収録で、残り時間を調整するときに使われます。
- 押し
- 予定より進行が遅れていること。「10分押し」
- 巻き
- 予定より早く進めること、または早く進んでいること。「巻きでお願いします」
- 伸ばし
- 時間が余ったときに話を延ばすこと
- 巻きの合図
- 手や指をぐるぐる回すしぐさ
- 使う人
- ディレクター、フロアディレクター、AD、タイムキーパー
- 使う場面
- 生放送の進行、スタジオ収録、ロケ、イベント
「今10分押してます」「ここから巻きで」。テレビの現場でよく聞くこの言い方は、予定に対して時間が遅れているか、早く進めたいかを伝える言葉です。押しは遅れ、巻きは急ぐ、と覚えると分かりやすいです。
押し・巻きの現場での使われ方
押しは、予定の時刻より進行が遅れている状態です。「収録が30分押している」「ロケが押して次の現場に間に合わない」のように、スケジュール全体の遅れにも、番組の中の1コーナーの遅れにも使います。
巻きは、進行を早めること、またはその指示です。「巻きでお願いします」は「急いでください」という意味になり、「今日は巻いてます」は予定より早く進んでいるという意味です。
生放送では、この調整が秒単位になります。CMに入る時刻や番組の終わりは動かせないため、進行が押せばどこかで巻いて取り戻す必要があります。フロアディレクターが手や指をぐるぐる回して巻きを伝えたり、カンペに「巻き」と書いて出演者に見せたりします。逆に時間が余ったときは「伸ばし」の指示が出て、出演者が話を延ばします。
進行の中での押し・巻きの位置
押し・巻きの判断の元になるのは、番組の進行表です。コーナーごとの予定の時刻と尺が決まっていて、サブのタイムキーパーやディレクターが実際の時刻と比べながら、どこで何秒巻くかを決めます。
巻く方法はいくつかあります。トークを短くする、予定していた質問を1つ飛ばす、VTRを短い版に差し替える、最後のコーナーを削る、などです。どこを削っても番組が成り立つように、あらかじめ削れる部分を決めておくことがよくあります。
押し・巻きで間違えやすい点
言葉の向きを取り違えやすいのが押しと巻きです。「押す」は後ろに押しやられて遅れるイメージ、「巻く」はテープを巻き取るように早く進めるイメージで覚えると間違えにくくなります。
収録では押しても後から編集で詰められますが、スタジオや出演者を押さえている時間には限りがあります。押しが続くと予定していた内容を撮りきれなくなるため、収録でも巻きの指示は出ます。
よくある質問
テレビ業界の「押し」とはどういう意味ですか
予定より進行が遅れていることです。「10分押し」なら、予定より10分遅れているという意味になります。
「巻きで」とはどういう意味ですか
「急いで進めてください」という意味です。残り時間が少ないときに、話を短くするよう出演者やスタッフに伝える指示です。
巻きのジェスチャーはどうやりますか
手や指をぐるぐると回すしぐさが一般的です。声を出せない本番中に、フロアディレクターが出演者に向けて示します。
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