現場用語 収録送出

生放送

ナマホウソウ

スタジオや中継先で撮っている映像と音声を、編集せずにその時刻のまま放送することです。ニュースや情報番組、スポーツ中継、選挙特番などで使われ、進行はサブ(副調整室)から秒単位で指揮されます。

意味
撮影している映像と音声を、編集せずにその時刻に放送すること
対になる言葉
収録(あらかじめ撮っておく番組)
指揮する場所
サブ(副調整室)
主な例
ニュース、朝や昼の情報番組、スポーツ中継、選挙の開票速報、年末の音楽特番
組み合わせる素材
事前に編集したVTR、中継の映像、CM
字幕
放送しながら字幕を作るリアルタイム字幕になる

生放送では、画面に映っていることが、ほぼそのまま視聴者に届きます。言い間違いや機材のトラブルも取り消せないため、現場は秒単位で進行を管理しています。ただし生放送の番組でも、中身がすべて生とは限らず、事前に作ったVTRを組み合わせるのが一般的です。

生放送の現場での使われ方

現場では「生」「ナマ」とだけ言うことが多く、「この番組は生です」「生で行きます」のように使います。サブ(副調整室)にディレクターや技術スタッフが並び、スタジオのカメラ、中継、VTR、テロップを切り替えながら番組を組み立てていきます。

生放送で重要なのは時間です。CMに入る時刻や番組の終わりは決まっているため、進行が遅れれば話を短くし、早く進めば話を延ばします。この調整を現場では押し・巻きと呼び、フロアのスタッフがカンペで出演者に伝えます。

スタジオの外の現場とつなぐ生中継では、中継車や伝送装置で映像を局に送ります。映像が届くまでにわずかな遅れがあるため、スタジオと中継先の会話に間が空くことがあります。

生放送の字幕とトラブル

生放送の字幕は、放送しながら作ります。話している言葉を人がタイピングしたり、音声認識で文字にしたものを人が確認したりしてから送るため、字幕は音声より数秒遅れて表示されます。仕組みはAI字幕生成とはで解説しています。

生放送で起きやすいトラブルは、VTRが出ない、中継の回線が切れる、進行が押して最後のコーナーが入らない、といったものです。回線が切れたときのために、差し替え用のVTRや、アナウンサーがつなぐ原稿を用意しておくのが一般的です。

出演者の不適切な発言や、映ってはいけないものが映り込むことも、生放送では防ぎきれません。その場合は番組の中でアナウンサーがおわびや訂正を伝え、後から配信する見逃し配信では該当の場面を編集で差し替えることがあります。

よくある質問

生放送と生中継の違いは何ですか

生放送は、番組をその時刻のまま放送すること全体を指します。生中継は、そのうちスタジオの外の現場から映像を送って放送するものです。

生放送の字幕が遅れて表示されるのはなぜですか

話している内容を聞いてから文字にし、確認してから送るためです。事前に字幕を作れる収録番組と違い、どうしても数秒の遅れが出ます。

生放送の番組でもVTRを流すのはなぜですか

ロケの映像やまとめの映像は、事前に撮って編集しておかないと作れないからです。スタジオの進行は生で、コーナーの中身はVTR、という組み立てが多くの情報番組の形です。

この用語を扱ったコラム

似ている用語との違い

名前 主に使う場面 生放送との違い
収録 事前に撮る番組 撮った後に編集してから放送する。生放送は編集の工程がない
生中継 局の外からの生放送 スタジオの外の現場の映像を回線で送ってそのまま放送すること。生放送の一つの形
同時配信 ネットでの同時視聴 放送と同じ番組をネットで同じ時刻に流すこと。生放送かどうかとは別の話

関連する用語

最終更新