同時配信
ドウジハイシン
テレビで放送している番組を、同じ時刻にインターネットでも配信することです。サイマル配信とも呼ばれ、国内では民放がTVerで、NHKがNHK ONEで行っています。権利の都合で配信できない番組や場面は、別の画面に差し替えます。
- 意味
- テレビ放送と同じ番組を、同じ時刻にインターネットで配信すること
- 英語
- simulcast(サイマルキャスト)
- 国内の主なサービス
- TVer(民放)、NHK ONE(NHK)
- 配信の方式
- HLSなどの、映像を短い区切りに分けて送る方式が主流
- 放送との時間差
- 配信の仕組み上、放送より遅れて届く
- 配信できない部分
- 権利の都合で配信できない番組や場面は、案内の画面などに替える
テレビがない場所でも、スマートフォンで放送中の番組をそのまま見られる。これが同時配信です。放送と同じ番組を同じ時刻にインターネットで流すもので、国内では民放がTVerで、NHKがNHK ONEで行っています。ただし放送より少し遅れて届くこと、一部の番組や場面が見られないことがあります。
同時配信の現場での使われ方
局の中では「サイマル」「同時配信」と呼び、番組ごとに「この番組はサイマルあり」「この枠はサイマル不可」のように扱いが決まります。放送はできても配信はできない、というケースがあるからです。
配信できるかどうかは権利で決まります。出演者の出演契約、使っている音楽、スポーツ中継の放映権などは、放送とインターネット配信で別々に許諾を取る必要があることが多く、配信の許諾がない部分は差し替えます。視聴者の画面には「この番組は配信していません」といった案内の画面が出ます。
広告の扱いも放送と同じとは限りません。TVerは広告付きの無料サービスで、同時配信にも配信側の広告の仕組みが関わります。配信の途中に視聴者ごとの広告をサーバー側で差し込む仕組みはSSAIと呼ばれます。
同時配信の仕組みと遅れ
同時配信では、送出された放送の映像を配信用にエンコードし、HLSなどの方式で短い区切りのファイルに分けて、CDNを通じて視聴者に届けます。区切りをためてから送る仕組みのため、放送より遅れて映像が届きます。スポーツ中継で、テレビより配信の方がゴールの瞬間が後になるのはこのためです。配信方式の違いはHLSとMPEG-DASHの違いとはで解説しています。
同時配信で間違えやすい点
同時配信は、見逃し配信とは別のものです。同時配信は放送と同じ時刻に流すもので、放送が終わった後に見られるのは見逃し配信です。
地域の扱いも注意が必要です。放送は地域ごとに違う番組を流していますが、同時配信ではどの地域の放送を配信するかをサービスごとに決めています。住んでいる地域のローカル番組やCMが、同時配信では別のものに替わっていることがあります。
よくある質問
同時配信とサイマル配信の違いは何ですか
同じものを指しています。サイマルは英語のsimulcast(同時に流す)から来た言葉で、放送と同じ時刻にインターネットで配信することを言います。
同時配信が放送より遅れるのはなぜですか
配信では映像を短い区切りに分けてためてから送るため、エンコードと転送の時間が加わるからです。どのくらい遅れるかはサービスや視聴環境によって変わります。
同時配信で一部の番組が見られないのはなぜですか
出演者や音楽、スポーツ中継の権利が、放送だけに許諾されていることがあるためです。配信の許諾がない番組や場面は、案内の画面などに差し替えられます。
この用語を扱ったコラム
似ている用語との違い
関連する用語
最終更新