テロップ
Television Opaque Projector / テロップ
テレビ番組や動画の画面に重ねて表示する文字や図形のことです。出演者の名前、発言の強調、場所や日時の表示などに使い、編集の段階で映像に合成されるため、視聴者が表示を消すことはできません。
- 語源
- Television Opaque Projector(静止画を映すテレビ用投影装置の商標)
- 同じ意味の言葉
- スーパー
- 入れる工程
- オンライン編集、または送出時の合成
- 表示の切り替え
- できない(映像の一部になる)
- 主な制作ソフト
- Premiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cut Pro、EDIUS
- 配置の目安
- タイトルセーフの内側
テレビの画面に出る文字は、どれも同じように見えて2種類あります。映像に焼き込まれて消せないのがテロップで、リモコンの字幕ボタンで出したり消したりできるのが字幕放送の字幕です。
テロップが使われる場面
テロップの使い道は番組のジャンルで変わります。バラエティ番組では、出演者の発言を大きな文字で繰り返す「コメントフォロー」が多用され、笑いどころや話の要点を目で追えるようにしています。ニュースや情報番組では、話している人の名前と肩書き、現場の地名、日時を画面の下に出すのが基本です。
画面の隅に番組の内容を出し続ける表示は「サイドテロップ」や「サイドスーパー」と呼ばれ、途中からチャンネルを合わせた視聴者に何の話をしているかを伝えます。番組の最後に流れるスタッフの名前は「ロールテロップ」です。災害や選挙のときに画面をL字に縮めて情報を出す表示も、テロップの一種として扱われます。
YouTubeやSNSの動画でも、話し言葉を文字にして画面に出す表現が定着しています。音を出さずに見られることが多いため、テレビより文字の量が多くなる傾向があります。
テロップの作り方と工程での位置
いまのテロップは、編集ソフトの文字機能か、放送用の文字合成装置で作ります。収録番組では、オンライン編集の段階でPremiere ProやDaVinci Resolve、EDIUSなどを使って映像に文字を重ねます。生放送では、送出の直前に文字合成装置から映像へ重ねて出します。
語源は、1949年に米国で商標として登場したテレビ用の投影装置「Television Opaque Projector」です。カードに書いた文字や写真をカメラの代わりに映す装置の名前が、日本では画面に出す文字そのものを指す言葉として残りました。
テロップを入れる前の完成映像を白完と呼び、テロップまで入れたものが完パケです。海外販売や再編集に備えて、両方を保管しておく現場が多いです。
テロップで間違えやすい点
テロップは映像の一部になるので、書き出したあとで誤字に気づくと、その部分を書き出し直すことになります。人名や地名、数字の誤りは放送後の訂正につながるため、局によっては専任の担当者が文字だけを確認する工程を置いています。
配置にも決まりがあります。家庭のテレビでは画面の外周が切れて見えることがあったため、文字はタイトルセーフと呼ばれる内側の範囲に収めるのが原則です。配信用に縦型へ作り直すときは、横型の位置のままだと文字が画面の外へはみ出します。
字幕放送の字幕と同じ位置に大きなテロップが出ると、字幕が文字を隠してしまいます。字幕を作る側は、テロップの位置を避けて字幕を上に逃がす調整をしています。
よくある質問
テロップと字幕の違いは何ですか
テロップは映像に焼き込まれ、全員に同じ文字が見えます。字幕放送の字幕は映像とは別のデータで送られ、視聴者が表示を切り替えられます。CMでの違いはCM字幕とテロップの違いとは?字幕付きCMの制作フローとCM考査を解説で詳しく扱っています。
テロップの語源は何ですか
米国で作られたテレビ用の静止画投影装置「Television Opaque Projector」の略とされています。装置の名前が、日本の放送業界で画面に重ねる文字を指す言葉に変わりました。
テロップを後から消すことはできますか
焼き込まれたテロップを、画質を保ったまま完全に消すことはできません。消したい場合は、テロップを入れる前の白完や編集データから書き出し直します。
この用語を扱ったコラム
CM字幕とテロップの違いとは?字幕付きCMの制作フローとCM考査を解説CMに表示される文字には、映像に焼き込まれたテロップと、視聴者がリモコンで切り替えられるCM字幕の二種類があります。両者の違いから、字幕付きCMの制作・搬入の流れ、放送前のCM考査、普及が進む背景までを解説します。放送技術解説
完パケとは?白完(白カン)との違いと納品までの工程完パケはテロップ・字幕・ナレーションまで入り、そのまま放送できる完成状態。白完(白カン)はテロップが入る前の状態です。両者の違いが招く納品トラブルから、粗編集から完パケまでの工程、CMやWeb動画での扱い、クラウドマスター納品で確認すべき仕様書と命名規則までを整理します。放送技術解説
似ている用語との違い
| 名前 | 主に使う場面 | テロップとの違い |
|---|---|---|
| スーパー | 報道・映画字幕 | テロップとほぼ同じ意味。映画の字幕スーパーのように、翻訳字幕を指すこともある |
| クローズドキャプション | 字幕放送・配信の字幕 | 映像とは別のデータで送り、視聴者が表示を切り替えられる。音声の内容を文字にするのが目的 |
| 焼き付け字幕 | SNS動画・映画の字幕版 | 台詞を字幕として映像に焼き込んだもの。見た目はテロップと同じだが、演出ではなく台詞の書き起こし |
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