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キューシート

Cue Sheet / キューシート

番組や映像の中で「何が、いつ、どれだけの長さで」出るかを時間順に並べた一覧表です。番組の進行表を指す場合と、使用した音楽の曲名や秒数をまとめて権利処理に使う音楽キューシートを指す場合があります。

英語表記
Cue Sheet(Qシートとも書く)
番組進行表としての主な項目
開始時刻、コーナー名、尺、VTRやCM、テロップ、出演者のきっかけ
音楽キューシートの主な項目
曲名、作詞者・作曲者、権利者、使用時間、使用の区分、タイムコード
音楽キューシートの主な用途
著作権使用料の報告と分配、番組販売や配信などの二次利用
作る人
進行表はディレクターやAD、音楽キューシートは選曲・音響効果の担当や制作会社

「キューシートを出してください」と言われて、何を書けばいいのか迷うことがあります。映像の現場でキューシートと呼ぶものは大きく2種類あり、番組をどう進めるかの進行表なのか、使った音楽の報告書なのかで、書く中身がまったく違うからです。

キューシートの現場での使われ方

一つめは番組の進行表です。生放送や収録の現場では、ディレクターがコーナーの順番、それぞれの尺、VTRやCMに入るタイミング、テロップを出すきっかけを時間順に並べたキューシートを作ります。サブ(副調整室)ではスイッチャーや音声、テロップの担当がこれを手元に置き、「VTR行きます」「CM入ります」の指示に合わせて操作します。ラジオでは、曲やCMを流す順番と秒数を書いたキューシートが放送の台本代わりになります。

二つめは音楽キューシートです。番組や映画、CMの中で使った楽曲を、曲名、作詞者と作曲者、権利者、使った秒数、使い方の区分とともに一覧にしたものです。MAで音楽を付け終えた段階で、選曲や音響効果の担当が作ることが多いです。放送局は放送で使った楽曲をJASRACなどの著作権管理団体に報告し、その報告をもとに使用料が作家に分配されます。映画のキューシートは、配信やパッケージ化、テレビ放送、海外での上映といった二次利用の使用料を処理するための資料として世界共通で使われています。

結婚式やイベントの音響でも、BGMを流す順番ときっかけを書いた表をキューシートと呼びます。考え方は番組の進行表と同じです。

音楽キューシートの書き方

音楽キューシートには、1曲ごとに次の情報を書くのが一般的です。

  • 曲名と、作詞者・作曲者・編曲者の名前
  • 音楽出版社やレコード会社などの権利者
  • 使った位置のタイムコードと、使用時間(秒)
  • 使い方の区分。背景に流すBGM、オープニングやエンディングの主題歌、画面の中で演奏している場面など

同じ曲を番組の中で3回使ったなら、3行に分けて書きます。使用料の計算や分配は使った回数や秒数をもとにするため、まとめて1行にすると報告と実際が合わなくなります。書式は局や管理団体、配給会社ごとに決まっていることが多いので、白紙から作るより指定の様式をもらってから埋めます。

キューシートで間違えやすい点

多いのは、編集で尺を詰めた後の反映漏れです。音楽を短くしたのにキューシートの秒数が古いまま、差し替えた曲が前の曲名のまま、という誤りは納品後に見つかると直すのが大変です。完パケの映像をもう一度見ながら、タイムコードと秒数を突き合わせてから提出します。

ライブラリ音楽(BGM素材集)の扱いも迷いやすい点です。ライブラリ音楽でも、提供元によっては曲名とライブラリ名の報告を求められます。使用許諾の条件を確認し、報告が必要なものは他の曲と同じようにキューシートに載せます。

よくある質問

キューシートとは何の略ですか

略語ではなく、英語の Cue Sheet です。キュー(Cue)は「きっかけ」の意味で、何がいつ始まるかのきっかけを並べた表という意味になります。

音楽キューシートは誰が作りますか

番組や映画では、選曲や音響効果の担当、または制作会社が作ることが一般的です。使った音楽を一番よく把握している人が作り、プロデューサーが確認して提出します。

結婚式のキューシートとは何ですか

披露宴の進行に合わせて、どの場面でどの曲を流すかを書いた表です。会場の音響担当がこれを見て曲を流すので、曲名と流し始めるきっかけを具体的に書いておきます。

似ている用語との違い

名前主に使う場面キューシートとの違い
EDL編集データの受け渡し編集のカットの並びを機械が読める形で書いたもの。キューシートは人が読む一覧表
台本番組の構成と台詞出演者の台詞や構成を書いたもの。キューシートは時間と素材の出るきっかけに絞る
CUEファイルCDイメージの管理拡張子 .cue のテキストで、CDのトラックの区切りを記録する。映像のキューシートとは別物

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