画像形式編集納品

TGA.tga

Truevision TGA(Targa) / ティージーエー

米Truevision社がグラフィックボード向けに作った、構造の単純な画像形式です。アルファチャンネルを持てることから、CGのレンダリング出力やアニメ制作の仕上げ・撮影の工程で、連番の受け渡し形式として長く使われてきました。

拡張子
.tga
開発
Truevision(TARGA グラフィックボード用の形式として登場)
ビット深度
1画素 8・16・24・32bit(32bit は RGB 各8bit + アルファ8bit)
圧縮
非圧縮か可逆のRLE
アルファチャンネル
持てる
扱える主なソフト
After Effects、Premiere Pro、Nuke、Photoshop、Blender

アニメやCGの素材として .tga の連番が届き、普段使わない形式なので開き方に迷うことがあります。TGAは古くからある単純な画像形式で、アルファチャンネル(透明度)を持てるのが特徴です。背景を透過したまま合成ソフトへ渡せるので、今でも受け渡しの形式として指定されます。

TGAが使われる場面

日本の商業アニメの制作では、仕上げ(彩色)を終えたセル素材や、撮影(合成)の工程で組み上げた映像を、TGAの連番で受け渡す運用が長く続いてきました。撮影スタジオはAfter Effectsなどに彩色済みのTGA連番を読み込み、背景と重ねて処理を加え、完成した映像をまたTGA連番や非圧縮の動画で納品します。

CGの分野でも、レンダラーの出力形式としてTGAが選べるソフトは多く、ゲームのテクスチャ素材としても使われてきました。テレビ番組の制作でも、テロップやロゴなどのグラフィックをアルファ付きのTGAで作り、編集に渡す例があります。

TGAの開き方と連番の読み込み

After Effects、Premiere Pro、Nuke、PhotoshopはTGAを直接読めます。連番の場合は、読み込みダイアログで先頭のファイルを選び、シーケンスとして読み込む指定をすると1本のクリップになります。TGAのファイル自体にはフレームレートの情報がないので、読み込み後に24fpsや30fpsなどを指定し直す必要があります。詳しくは連番画像の項にまとめています。

1枚だけ確認するなら、TGAに対応した画像ビューアで開けます。OSに標準で入っている写真アプリでは開けないことがあります。

TGAの透過や向きがおかしいとき

透過部分のふちに黒や白の線が出る場合は、アルファの解釈の違いが原因です。アルファには色とあらかじめ掛け合わせた「プリマルチプライド」と、掛け合わせていない「ストレート」の2種類があり、書き出し側と読み込み側で揃っていないと境界が汚れます。After Effectsなら、フッテージの解釈でアルファの種類を指定し直せます。

画像が上下逆さまに表示されることもあります。TGAのヘッダーには画像を下から並べるか上から並べるかの指定があり、これを正しく読まないソフトでは向きが反転します。別のソフトで開き直して保存し直すと直ることが多いです。

よくある質問

TGAとPNGはどちらを使えばよいですか

受け渡し先の指定があればそれに従います。指定がなければ、容量を抑えたいならPNG、古い機材やソフトとの互換性を優先するならTGAが選ばれます。どちらも可逆なので、8bitの素材なら画質は同じです。

TGAの連番をMP4にするにはどうすればよいですか

After EffectsやPremiere Proで連番として読み込み、フレームレートを指定してから書き出します。透過を残したい場合はMP4では保存できないので、ProRes 4444などアルファを持てる形式を選びます。

TGAはタルガと読むのですか

もとの名前のTARGAから「タルガ」と呼ばれることもあります。拡張子のまま「ティージーエー」と読むことも多く、どちらでも通じます。

似ている形式との違い

名前主に使う場面TGAとの違い
PNGWeb・汎用の静止画可逆圧縮で容量が小さく、16bitにも対応する。TGAは圧縮が弱い代わりに読み書きが軽く、古いソフトとの互換性が高い
TIFF静止画・DCP制作16bitや浮動小数点、CMYKまで扱える汎用形式。TGAは各色8bitまでで、映像の中間素材には階調が足りない場合がある
OpenEXRVFX・CGの受け渡し浮動小数点で明るさをそのまま記録し、多チャンネルを持てる。TGAは表示用の8bitの色とアルファだけを持つ

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