TIFF.tif.tiff
Tagged Image File Format / ティフ
画像の属性をタグで記述する、印刷や写真の分野で長く使われてきた汎用の画像形式です。映像の分野では、16bitの連番でDCPを作るときの素材や、フィルム・写真のデジタル化の保存形式として使われます。
- 拡張子
- .tif、.tiff
- MIMEタイプ
- image/tiff
- 策定
- Aldus が開発。現在の仕様書(TIFF 6.0)は Adobe が保持
- ビット深度
- 8bit、16bit が一般的。32bit浮動小数点にも対応
- 圧縮
- 非圧縮、LZW、ZIP(Deflate)、PackBits など
- アルファチャンネル
- 持てる
- ファイルサイズの上限
- 4GB(大きな画像は BigTIFF で扱う)
- 扱える主なソフト
- Photoshop、After Effects、Premiere Pro、DaVinci Resolve
写真や印刷の入稿で使うTIFFが、映像の納品仕様に出てくると意外に感じるかもしれません。TIFFはビット深度や色の形式の選択肢が広く、1枚ずつ非圧縮に近い状態で保存できるため、映画の上映用データや資料のデジタル化で「画質を落とさない静止画」として選ばれています。
TIFFが映像制作で使われる場面
代表的なのは、映画館で上映するDCPの制作です。完成した本編を16bitのTIFF連番で書き出し、DCP作成ソフトに読み込ませてJPEG 2000に変換する流れがよく使われます。DCP作成を外部に頼むときに、素材として「16bit TIFF連番」を指定されることがあるのはこのためです。
アーカイブの分野では、写真、ポスター、台本、フィルムの1コマなどをスキャンした画像の保存形式として、非圧縮かLZWのTIFFを指定する機関が多くあります。番組のテロップやロゴなど、映像に重ねる静止画の素材が、アルファチャンネル付きのTIFFで届くこともあります。
編集では、After EffectsやPremiere Proから16bitのTIFF連番を中間素材として書き出し、別のソフトで仕上げる使い方も見られます。
TIFFの圧縮とビット深度の選び方
TIFFは同じ拡張子の中に多くの設定を持てます。映像の素材として渡すなら、次の点を受け渡し先と揃えます。
- ビット深度は8bitか16bit。グレーディング済みの素材やDCP用なら16bitが基本
- 圧縮は非圧縮かLZW、ZIP。どれも可逆なので画質は同じで、容量と読み込み速度が変わる
- 色の形式はRGB。印刷用のCMYKのTIFFは映像ソフトで正しく読めないことがある
LZWやZIPで圧縮すると容量は小さくなりますが、再生時に展開の負荷がかかり、連番をリアルタイムで再生しにくくなります。
TIFFが開けない・読み込めないとき
原因として多いのは、CMYKや特殊な圧縮方式で保存されたTIFFです。印刷用に作られたファイルは、PhotoshopでRGBに変換してから映像ソフトに渡すと確実です。4GBを超える大きな画像は通常のTIFFでは保存できず、BigTIFFという拡張形式になるため、対応していないソフトでは開けません。
連番として読み込めない場合は、ファイル名の番号の桁数が揃っているか、途中に抜けがないかを確かめます。連番の扱いは連番画像の項にまとめています。
よくある質問
TIFとTIFFの違いは何ですか
中身は同じ形式で、拡張子の文字数が違うだけです。拡張子を3文字に制限していた古いOSの名残で .tif が使われるようになり、現在はどちらでも開けます。
TIFFとPNGはどちらが画質が良いですか
どちらも可逆で保存できるので、同じビット深度なら画質は変わりません。印刷やCMYK、32bit浮動小数点が必要ならTIFF、Webでの表示や容量を抑えたい場合はPNGが向いています。
TIFFの連番を動画にするにはどうすればよいですか
Premiere ProやDaVinci Resolveで連番として読み込み、フレームレートを指定してから動画形式で書き出します。
似ている形式との違い
関連する用語
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