ProRes 4444
Apple ProRes 4444 / プロレズヨンヨンヨンヨン
Apple ProResのうち、4:4:4の色情報とアルファチャンネル(透明度)を持てる種類です。色は最大12bit、アルファは最大16bitを劣化なしで保存でき、透過付きのテロップやモーショングラフィックス、合成素材の受け渡しに使われます。
- ファミリー
- Apple ProRes(4444系)。上位にProRes 4444 XQがある
- 色・ビット深度
- 4:4:4、最大12bit。RGBとYCbCrのどちらでも符号化できる
- アルファチャンネル
- 任意。最大16bitを数学的に可逆(ロスレス)で圧縮
- ビットレートの目安(1920×1080・29.97fps・アルファなし)
- 4444は330Mbps、4444 XQは500Mbps
- 入れ物(コンテナ)
- MOV
- MOVでの識別子
- ap4h(4444)、ap4x(4444 XQ)
- 主な書き出し元
- After Effects、Premiere Pro、Motion、Final Cut Pro、DaVinci Resolve
After Effectsで作ったロゴアニメーションを透過付きで渡したのに、編集ソフトに置いたら背景が真っ黒だった。ProRes 4444はこの「透過を保ったまま動画で渡す」ために最もよく使われる形式ですが、選んだだけではアルファは入らず、書き出しの設定でもう一か所指定が要ります。
ProRes 4444が使われる場面
いちばん多いのは、テロップやロゴ、CGのように、背景を透かして別の映像に重ねる素材の受け渡しです。モーショングラフィックスの担当がAfter EffectsでProRes 4444のアルファ付きMOVを書き出し、編集の担当がそれをPremiere ProやDaVinci Resolve、Final Cut Proのタイムラインに重ねる、という分担はポスプロでよく見られます。PNGやEXRの連番画像でも透過は渡せますが、1本のファイルにまとまるProRes 4444の方が受け渡しと管理が楽です。
撮影や仕上げでは、色の情報を間引かない4:4:4が生きる場面で使われます。ARRIのALEXAシリーズはProRes 4444や4444 XQで記録でき、グリーンバックの合成やVFX用の素材、色を大きく動かすグレーディング前提の撮影で選ばれます。細い色文字や赤いロゴのように、4:2:2では輪郭がにじみやすい画を劣化させずに保存したいときにも向いています。
ProRes 4444でアルファ付きに書き出す設定
After Effectsでは、出力モジュールで形式をQuickTime、コーデックをApple ProRes 4444にしたうえで、チャンネルを「RGB + アルファ」にします。ここが「RGB」のままだと、形式が4444でもアルファは入りません。
DaVinci Resolveでは、デリバーページでQuickTimeとApple ProRes 4444を選び、「アルファを書き出し」にチェックを入れます。Premiere Proでも、コーデックに4444を選ぶだけでなく、アルファチャンネルを含める設定が有効になっているかを確認します。
アルファには、色の値にあらかじめ透明度を掛けた「プリマルチプライド」と、掛けていない「ストレート」の2つの持ち方があります。受け取った側の解釈が食い違うと、輪郭に黒や白の縁が出るので、書き出した側がどちらで出したかを伝えておくと手戻りが減ります。
ProRes 4444の透過が消える・背景が黒くなるとき
原因は次のどれかであることがほとんどです。
- 書き出しの設定でアルファを含めていない
- 途中でProRes 422 HQやH.264に変換され、アルファが捨てられた
- 読み込んだ側の編集ソフトで、クリップのアルファの解釈が「無視」になっている
書き出した側で、同じファイルを別の映像の上に重ねて背景が透けるかを確かめてから渡すと、書き出しと読み込みのどちらの問題かを切り分けやすくなります。
よくある質問
ProRes 4444は透過できますか
できます。ProResの中でアルファチャンネルを持てるのは4444と4444 XQだけです。書き出しの際にアルファを含める設定を有効にしてください。
ProRes 4444と4444 XQの違いは何ですか
どちらも4:4:4・最大12bitとアルファを扱えます。4444 XQはデータ量を約1.5倍に増やし、高ダイナミックレンジのカメラ原版を強い加工に耐えるよう保存するための種類です。テロップやCGの受け渡しなら4444で十分です。
ProRes 4444と422 HQはどちらが画質が良いですか
Appleの説明では、見た目の画質の余裕は同等で、4444は増えた色の情報の分だけデータ量が大きくなっています。色の間引きがない分、合成や細い色文字では4444が有利です。
似ている形式との違い
| 名前 | 主に使う場面 | ProRes 4444との違い |
|---|---|---|
| ProRes 422 HQ | 納品マスター | 4:2:2・10bitでアルファを持てない。データ量は4444の3分の2 |
| 連番画像 | VFX・CGの受け渡し | PNGやEXRを1フレーム1ファイルで渡す方法。アルファも持てるがファイル数が膨大になる |
| H.264 | 配信・確認用ファイル | アルファチャンネルを持てない。透過付きで書き出したつもりでも背景が黒になる |
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