ProRes Proxy
Apple ProRes 422 Proxy / プロレズプロキシ
Apple ProResの中でいちばんデータ量の小さい種類で、正式名はApple ProRes 422 Proxyです。1920×1080・29.97fpsで約45Mbpsと軽く、4Kや8Kの素材を編集するためのプロキシに使われます。
- 正式名
- Apple ProRes 422 Proxy
- 色・ビット深度
- 4:2:2、10bit
- ビットレートの目安
- 1920×1080・29.97fpsで45Mbps、3840×2160・29.97fpsで182Mbps
- 1時間あたりの容量の目安
- 1920×1080・29.97fpsで約20GB
- 圧縮の方式
- フレーム内圧縮(オールイントラ)
- 主な用途
- オフライン編集用のプロキシ、確認用
- MOVでの識別子
- apco
ProRes Proxyは、仕上げの画質のための形式ではなく、編集の判断を軽く速くするための形式です。元の素材の代わりにタイムラインに置いて編集し、書き出すときだけ元の素材に戻す、というプロキシの使い方をするときに選ばれます。
ProRes Proxyが使われる場面
典型的なのは、4Kや6K、8Kのカメラ素材を、ノートパソコンや共有ストレージ越しに編集する場面です。元の素材は重くて再生が追いつかなくても、ProRes Proxyなら1920×1080で1時間あたり約20GBと軽く、フレームごとに独立して圧縮されているので、早送りや逆再生もなめらかです。
主要な編集ソフトは、プロキシの形式としてProRes Proxyを選べます。Final Cut Proはプロキシメディアの作成でProRes 422 Proxyを使い、Premiere Proは取り込み設定のプリセットや「プロキシを作成」のメニューから選べます。DaVinci Resolveでも、プロキシの生成形式の一つとして用意されています。
撮影の段階で、本番用の高画質ファイルと同時にProResの軽いファイルを記録できるカメラやレコーダーもあります。現場で素材を編集チームに先に渡し、オフライン編集を始めてもらう使い方です。
ProRes Proxyでプロキシを作る設定
Premiere Proでは、プロジェクトの取り込み設定で「プロキシを作成」を選び、プリセットでProRes Proxyを指定すると、素材を読み込むたびにバックグラウンドでプロキシが作られます。すでに読み込んだ素材なら、クリップを右クリックして「プロキシ」から「プロキシを作成」を選びます。
解像度は、元の素材の2分の1や4分の1にするのが一般的です。4Kの素材を1920×1080のProRes Proxyにすれば、容量は元の数分の1になり、画面上の判断には十分な細かさが残ります。
ProRes Proxyで間違えやすい点
いちばん多い失敗は、プロキシのまま書き出してしまうことです。Appleは、ProRes Proxyを細部の多い映像ではわずかに差が見える、1世代目の確認と編集のための形式と位置づけています。納品や最終の書き出し、オンライン編集の素材に使う形式ではありません。Premiere Proは初期設定では書き出しの際に元の素材を使いますが、書き出し設定の「プロキシを使用」がオンになっていないかは確かめておきます。
プロキシと元の素材は、フレームレート、長さ、音声のチャンネル数がそろっていないと、編集ソフトがつなぎ直せないことがあります。自分でエンコーダを使ってプロキシを作る場合は、音声のチャンネル数とタイムコードを元の素材に合わせます。
よくある質問
ProRes Proxyで納品してもいいですか
避けてください。確認用や編集用として作られた種類で、細部の多い映像では画質の差が見えることがあります。納品には422 HQなど指定の形式で、元の素材から書き出します。
ProRes ProxyとProRes 422 LTの違いは何ですか
LTはProxyの2倍あまりのデータ量で、容量を抑えつつ仕上げにも使える画質を狙った種類です。Proxyは編集中の再生の軽さを優先した種類で、最終の画には使わない前提です。
ProRes ProxyとH.264のプロキシはどちらが軽いですか
ファイルの大きさはH.264の方が小さくなります。一方で再生の軽さは、フレームごとに独立して圧縮されたProRes Proxyの方が有利なことが多く、スクラブや逆再生を多用する編集ではProRes Proxyが選ばれます。
似ている形式との違い
| 名前 | 主に使う場面 | ProRes Proxyとの違い |
|---|---|---|
| ProRes 422 LT | 容量を抑えた収録・編集 | Proxyの2倍あまりのデータ量。そのまま仕上げに使える画質を狙った種類 |
| DNxHR LB | Avidでのプロキシ | Avidの同じ位置づけの軽い種類。MXFでMedia Composerに取り込みやすい |
| H.264のプロキシ | 容量優先のプロキシ | ファイルはさらに小さいが、前後のフレームを参照するので再生の負荷はProResより高い |
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