OGV.ogv

Ogg Video / オージーブイ

Xiph.Orgが作ったオープンなコンテナOggのうち、映像を含むファイルに付ける拡張子です。中身は多くの場合Theoraの映像とVorbisの音声で、ブラウザでの再生環境は縮小しています。

拡張子
.ogv(音声のみは .oga、汎用は .ogx)
種別
コンテナ(Ogg)
開発元
Xiph.Org Foundation
規格
RFC 3533(Ogg)、RFC 5334(メディアタイプと拡張子)
MIMEタイプ
video/ogg
中に入る主な映像
Theora
中に入る主な音声
Vorbis、Opus、FLAC

.ogv はWikipediaの動画や、オープンソースのソフトが書き出した画面録画でよく見かける拡張子です。以前はChromeでもそのまま再生できましたが、今は開けない環境が増えており、MP4やWebMへの変換を考える場面が多くなっています。

OGVファイルが使われる場面

OGVが広まったのは、HTML5の video 要素が登場した2000年代末です。当時、ブラウザで使える動画形式として、特許料のかかるH.264に対し、自由に使えるTheoraとVorbisの組み合わせがFirefoxなどで採用されました。

今もOGVを目にするのは、次のような場面です。

  • Wikimedia Commonsに置かれた動画。特許の制約がない形式を基本としているため、動画の多くがOGVかWebMで置かれている
  • recordMyDesktopのような、Linuxで使われてきたオープンソースの画面録画ツールが書き出したファイル
  • 大学や研究機関、公的機関が過去に公開した講義映像や記録映像

放送や映像制作の現場では、ウェブで拾った参考映像や、Wikimedia Commonsの素材をライセンスを確認したうえで番組に使うときに受け取ることがあります。

OGVが開けない・再生できないとき

いちばん多い原因はブラウザ側の対応終了です。ChromeはTheoraの再生機能を2024年のChrome 123で取り除き、Safariはもともと対応していません。同じ .ogv でも、昔のブラウザで再生できたファイルが今は再生できない、ということが起きます。

パソコンで確実に再生するならVLCを使います。WindowsのメディアプレーヤーやMacのQuickTime Playerは、Theoraの映像を再生できないことが多いです。MediaInfoで見ると、映像の欄に Theora、音声の欄に Vorbis や Opus と表示されます。

OGVをMP4に変換するとき

TheoraはMP4に入れて再生できる形式ではないため、H.264などへのトランスコードが必要です。音声のVorbisもMP4ではAACに変えるのが一般的です。FFmpegやHandBrakeならOGVを読み込めます。

ウェブで公開し直すなら、MP4にする以外に、VP9やAV1の映像とOpusの音声を入れたWebMにする選択肢もあります。こちらも特許料のかからない形式なので、OGVで公開していた方針をそのまま引き継げます。

Theoraは圧縮効率が高くないため、ファイルサイズを小さくしようとして変換時にビットレートを大きく下げると、もともとの粗さに圧縮のノイズが重なります。

よくある質問

OGVとOGGの違いは何ですか

どちらもOggという同じ入れ物で、拡張子で中身の種類を示し分けています。映像を含むものは .ogv、音声だけのものは .oga とされていますが、音声ファイルは今も .ogg のまま配られていることが多いです。

OGVはiPhoneで再生できますか

iPhoneの標準アプリやSafariでは再生できません。パソコンでMP4に変換してから転送するか、VLCのアプリで開きます。

Wikipediaの動画をダウンロードしたらOGVでした。編集ソフトで使えますか

Premiere ProやFinal Cut Proでは読み込めないことが多いので、先にMP4やMOVに変換してから読み込みます。使う前に、ファイルのページに書かれたライセンスとクレジット表記の条件を確認しておきます。

似ている形式との違い

名前主に使う場面OGVとの違い
WebMブラウザ再生・Web配信MKVを元にした形式で、VP9やAV1とOpusを入れる。OGVの役割を引き継いだ
MKV保存・字幕付き動画どのコーデックでも入れられる汎用の入れ物。OGVより対応ソフトが多い
MP4Web配信・スマホ特許の絡むH.264などを入れる形式。OGVはそれを避ける目的で使われた

関連する用語

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