モザイク処理
モザイクショリ
映像の一部を粗いブロック状の模様やぼかしに置き換えて、見えなくする処理のことです。テレビでは一般の人の顔、車のナンバー、住所の分かる表札などを隠すために使われ、編集の段階で被写体の動きを追いかけながらかけます。
- 意味
- 映像の一部を粗いブロックやぼかしに置き換えて見えなくすること
- 主な対象
- 一般の人の顔、車のナンバー、表札や住所、書類の個人情報、商標やロゴ
- かける工程
- 編集(オンライン編集)。生放送では専用の機器でかけることもある
- 主なやり方
- 編集ソフトのマスクとトラッキング機能、AIによる顔の検出
- 組み合わせる処理
- 声の加工、ピー音
- 元に戻せるか
- 粗いブロックに置き換えた部分の細部は失われ、元には戻らない
街頭インタビューの後ろを歩く人の顔や、映り込んだ車のナンバーにかかっているのがモザイクです。放送や配信の前に、映してはいけない部分を見えなくするための処理で、テレビの編集では日常的な作業になっています。
モザイク処理の現場での使われ方
モザイクをかける対象として多いのは次の通りです。
- 取材を承諾していない一般の人の顔
- 車のナンバー、表札、住所の分かる看板
- 画面に映った書類やパソコンの個人情報
- 権利の都合で映せない商標、ロゴ、作品
現場では「モザイクかけて」「顔にボカシ入れて」のように、ブロック状のモザイクとなめらかなぼかしをあまり区別せずに使います。事件の報道では、関係者の顔や家を特定されないように広い範囲を隠すこともあります。
作業は編集の段階で行います。DaVinci ResolveやPremiere Proのようなノンリニア編集ソフトでは、隠す範囲をマスクで囲み、トラッキング機能で被写体の動きに合わせてマスクを動かします。最近は、AIで顔を検出して自動でモザイクをかける仕組みも使われています。
工程の中でのモザイク処理の位置
モザイクは、放送用のオンライン編集で仕上げに入れるのが一般的です。オフライン編集の段階で、どこに何をかけるかを決めて指示しておきます。
アーカイブにも関わります。局に保存されている取材の元素材にはモザイクがかかっていないことが多く、放送当時は問題がなかった場面でも事情が変わっていることがあります。そのため昔の映像を別の番組で使うときは、あらためてモザイクの要否を判断してかけ直す必要があります。映像アーカイブの素材に、誰が映っているか、使用の制限があるかといった情報を付けておくと、この判断がしやすくなります。
モザイク処理で間違えやすい点
多いのは「モザイク漏れ」です。被写体が速く動いたり、別の人の陰に一瞬隠れたりすると、トラッキングが外れて数フレームだけ顔が映ることがあります。仕上げた後にコマ送りで確認するのが基本です。
ブロックが細かすぎる、範囲が狭すぎる場合も、元の顔が分かってしまうことがあります。隠す目的に合わせて、十分な粗さと範囲を取ります。
よくある質問
モザイクとぼかしの違いは何ですか
モザイクは映像を粗い四角いブロックに置き換える処理、ぼかしは輪郭をなめらかににじませる処理です。どちらも目的は同じで、現場ではまとめてモザイクと呼ぶこともあります。
映像のモザイクは外せますか
粗いブロックに置き換えた部分の細部は失われているので、元の映像に戻すことはできません。ただし、ブロックが細かすぎると元の顔や文字が推測できてしまうことがあります。
動画にモザイクをかけるにはどうすればよいですか
編集ソフトで隠したい範囲をマスクで囲み、モザイクやぼかしの効果をかけます。人や車が動く映像では、トラッキング機能でマスクを被写体に追従させます。
似ている用語との違い
| 名前 | 主に使う場面 | モザイク処理との違い |
|---|---|---|
| ぼかし | 輪郭をにじませて隠す | モザイクはブロック状、ぼかしはなめらかににじませる。現場ではまとめてモザイクと呼ぶことも多い |
| ピー音 | 音声を隠す | 映像ではなく音声の中の言葉を隠す処理。モザイクと組み合わせて使うことがある |
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