ピー音
ピーオン
放送できない言葉や個人を特定できる情報を隠すため、その部分の音声に重ねたり差し替えたりする「ピー」という電子音のことです。自主規制音とも呼ばれ、高さが一定の電子音が使われます。主にMAの工程で入れます。
- 意味
- 放送できない言葉や情報を隠すために入れる「ピー」という電子音
- 別の呼び方
- 自主規制音、放送禁止音
- 音の種類
- 高さが一定の電子音(正弦波)
- 入れる工程
- MA(音声の仕上げ)。生放送では音声の卓で入れる
- 主な対象
- 個人名や住所、不適切な言葉、クイズの答え、権利の都合で出せない名前
- 組み合わせる処理
- 口元のモザイク、テロップの伏せ字
テレビで出演者の発言が「ピー」という音で隠されることがあります。これがピー音です。放送できない言葉や、個人を特定できる名前などを隠すための音で、業界では自主規制音とも呼ばれます。音そのものは、高さが一定の「ピー」という電子音で、音声編集ソフトで簡単に作れます。
ピー音の現場での使われ方
ピー音で隠すものは、主に次の通りです。
- 一般の人の名前や住所など、個人を特定できる情報
- 放送にふさわしくない言葉
- 権利の都合で出せない商品名や作品名
- クイズやバラエティで、答えを後まで伏せておきたい言葉
最後のように、隠すこと自体を笑いや演出に使う番組もあります。
ピー音を入れるのは、編集の後のMAの工程が一般的です。ディレクターが「ここにピー」と指示し、ミキサーが該当する言葉の長さに合わせて音を重ねるか、元の音声を消してピー音に差し替えます。元の音声を残したまま重ねると、音量によっては言葉が聞き取れてしまうため、隠すべき言葉は元の音声を消すのが基本です。
生放送では編集ができないため、音声の担当が卓でその場で音を入れるか、音を下げて対応します。
工程の中でのピー音の位置
ピー音は音だけの処理ですが、映像側の処理と組み合わせることがよくあります。口の動きから言葉が読み取れる場合は、口元にモザイク処理をかけます。テロップで発言を文字にしている番組では、同じ部分を伏せ字にします。音声とテロップ、字幕の内容がずれていると、隠したはずの言葉が文字で出てしまいます。
ピー音で間違えやすい点
多いのは、隠す範囲のずれです。ピー音が言葉より短いと、最初の1音や最後の1音が聞こえてしまいます。前後に少し余裕を持たせて入れます。
音量にも注意が要ります。高さが一定の電子音は耳につきやすいので、大きすぎると視聴者に不快感を与え、番組全体のラウドネスの管理にも響きます。周りの音声とのバランスを見て音量を決めます。
よくある質問
ピー音は何Hzですか
決まった周波数はありません。高さが一定の電子音(正弦波)を使うのが一般的で、どの高さの音にするかは番組や編集する人の判断です。
ピー音はどうやって入れますか
音声編集ソフトや編集ソフトの信号を作る機能で正弦波の音を作り、隠したい言葉の位置に置きます。元の音声はその部分だけ消しておくと、言葉が聞こえずに済みます。
ピー音以外の隠し方はありますか
音を消して無音にする、効果音で隠す、声を加工する、といった方法があります。どれを使うかは番組の演出によります。
似ている用語との違い
| 名前 | 主に使う場面 | ピー音との違い |
|---|---|---|
| モザイク処理 | 映像を隠す | 映像の一部を見えなくする処理。口の動きで言葉が分からないよう、ピー音と一緒に使うことがある |
| 無音処理 | 音を消して隠す | 電子音を入れずに、その部分の音声を消す方法。演出によって使い分ける |
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