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BML .bml

Broadcast Markup Language / ビーエムエル

日本のデジタル放送で、データ放送の画面を書くための記述言語です。ARIB STD-B24で定められ、XHTMLを土台にした文書とCSS、ECMAScriptのスクリプトでニュースや天気、番組連動の画面を作ります。テレビに内蔵されたBMLブラウザが表示します。

正式名称
Broadcast Markup Language
規定する規格
ARIB STD-B24 第二編(XMLベースのマルチメディア符号化方式)
運用規定
ARIB TR-B14(地上デジタル)、ARIB TR-B15(BS・広帯域CS)
文書
XHTMLを放送向けに絞り込み拡張した「BML文書」とCSS
スクリプト
ECMAScript
使える主な素材
PNG、MNG、JPEGの画像、バイナリーテーブル
伝送
DSM-CCのデータカルーセルでTSに多重して繰り返し送る
使われている放送
地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル(ワンセグはCプロファイル)

テレビのdボタンで出る天気やニュースの画面は、放送局がBMLという言語で書いて電波に乗せたものです。見た目はWebページに近いものの、HTMLのままでは受信機は表示できず、書き方も届け方も放送向けに決められています。

BMLが使われる場面

地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタルのテレビで出るデータ放送の画面は、BMLで作られています。いつでも見られるニュースや天気予報、番組のお知らせのほか、クイズ番組の視聴者参加、スポーツ中継の途中経過、ショッピング番組の商品情報といった番組連動の画面もBMLです。

作る側にいるのは、放送局のデータ放送の担当と、その制作を請け負う会社です。BML文書とスクリプト、画像をひとまとまりのコンテンツとして作り、送出の設備から番組の編成に合わせて切り替えて送ります。受信機を作るメーカーにとっては、テレビやレコーダーに組み込むBMLブラウザの実装が仕事の対象になります。

ワンセグ向けのデータ放送には「Cプロファイル」という別の枠組みがあり、家庭のテレビ向け(Aプロファイル)とは使える機能が違います。

BMLの仕組み

BMLはARIB STD-B24の第二編で定められています。1つのデータ放送のコンテンツを形づくる要素は次の通りです。

  • XHTMLを放送向けに絞り込み、独自の要素や属性を足した「BML文書」(拡張子 .bml)
  • 文字の大きさや色、配置を指定するCSS
  • 画面を動かすECMAScriptのスクリプト
  • PNG、MNG、JPEGの画像と、バイナリーテーブルと呼ばれるデータの表

これらのファイルはデータカルーセルという方式で束ねられ、映像や音声と一緒にTSに多重されて、何度も繰り返し送られます。受信機はチャンネルを合わせたあと、最初に表示する文書(startup.bml)と必要なファイルがそろった時点で画面を出します。

放送中に内容が変わる画面は、「イベント」という仕組みで動かします。送出側がイベントを送ると、受信機のスクリプトがそれを受けて画面の中身を書き換えます。受信機には放送局ごとに区切られた不揮発メモリの領域もあり、視聴者の設定やクイズの得点を残しておけます。

BMLで作るときに間違えやすい点

Webページの感覚でBMLを書くと、次のところでつまずきます。

  • 文字はUnicodeではなくJISの文字集合を基準に扱い、フォントは仕様で等幅と決められている。スペースで位置をそろえるレイアウトが多いのはこのため
  • CSSやスクリプトはWebブラウザの最新の仕様とは別物で、使えるプロパティや関数が限られる
  • PNGをパレット形式で使うときは、画像の中の色の表(PLTEチャンク)を省き、コンテンツ側で持つ色の表(CLUT)を参照する決まりになっている
  • 1つのコンテンツの容量は運用規定のARIB TR-B14やTR-B15で上限が決まっており、画像を詰め込むと表示までの待ち時間も延びる
  • 受信機のメーカーや世代によってBMLブラウザの振る舞いに差があり、実機での確認が欠かせない

パソコンで表示を確かめる手段としては、Webブラウザ上で動くオープンソースのweb-bmlがあります。

BMLとHTML5・ハイブリッドキャストとの違い

ハイブリッドキャストはHTML5でアプリを書き、その本体をインターネットから取りに行く方式なので、ネットにつないだ対応テレビでしか動きません。BMLは画面の部品まで放送波で届くため、アンテナをつないだだけのテレビでも表示できます。その代わり送れるデータ量が小さく、画像の解像度や動きには制約があります。

新4K8K衛星放送のデータ放送は、BMLではなくHTML5を土台にした方式(ARIB STD-B62)で作られています。

よくある質問

BMLファイルはパソコンで開けますか

BML文書はXMLの形をしたテキストなので、エディタで中身は読めます。ただし一般的なWebブラウザでは画面として表示できず、表示にはBMLブラウザの機能を持つソフトが要ります。

BMLの規格書は無料で読めますか

BMLを定めたARIB STD-B24の英語版は、ARIBのサイトから誰でも無料でダウンロードできます。日本語の最新版は、ARIBの会員以外はARIB Web Storeでの購入になります。

BMLとHTMLは何が違いますか

BMLはXHTMLを土台にしていますが、使える要素、CSS、文字の扱いを放送向けに絞り、放送局からのイベントや受信機のメモリを扱う機能を足しています。HTMLで書いたページを送っても、テレビのBMLブラウザでは表示できません。

似ている形式との違い

名前 主に使う場面 BMLとの違い
ハイブリッドキャスト 放送と通信の連携サービス HTML5で書き、アプリ本体をインターネットから取りに行く。ネットにつないだ対応テレビでだけ動く
ARIB STD-B24 データ放送と字幕の規格全体 BMLはB24の中で定められた記述言語。B24は字幕の符号化や伝送方式まで含む
HTML Webページ BMLの土台になった言語。BMLは使える要素やCSS、文字の扱いを放送向けに絞り、放送局からのイベントなど独自の機能を足している

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